どもる人が出てくる文芸作品を集めました。
石田 衣良・・・「アキハバラ@deep」
舞台は秋葉原。重度の吃音だが、テキストを扱わせると洗練された文書を紡ぐ「ページ」。異常な潔癖症で、三次元の女性には興味をもてない、デザインに関して超一流の「ボックス」。周期的な光の点滅や音を原因としてフリーズしてしまう、世界中にマニアなファンもいるデスクトップミュージシャン、「タイコ」。コスプレ喫茶のウエイトレスであり、格闘技もこなす美少女「アキラ」。10年間のひきこりの反動で、放浪する「ダルマ」。天才的プログラマで生まれつきの色素欠乏症の「イズモ」。六人は、ベンチャー企業「アキハバラ@DEEP」を立ち上げる・・。
乾 ルカ・・・「四龍海城」
舞台は北海道の道東。吃音の主人公・健太郎の身に起こった夏休みの出来事。迷い込んだ不気味な「四龍海城」を舞台に友情と人への思いやりを描く。物語が終った時、読み手の胸の奥に残るものがある作品。