書籍・教材の案内
日本吃音臨床研究会では、書籍や教材を取り扱っています。
書籍は全国の書店、アマゾンなどのネットショツプでも買えますが、日本吃音臨床研究会にご注文いただければ、送料は当方が負担し、役立つ資料を同封してお送りします。
ご希望の方は、郵便局に備え付けの郵便振替用紙をご利用の上、書籍・教材名や冊数、送り先などを明記して、お申し込み下さい。なお、銀行払いなど、公費による支払いをご希望の方は、お問い合わせ下さい。
郵便振替用紙
加入者名 日本吃音臨床研究会
口座番号 00970-1-314142
どもる子どもとの対話
~ナラティヴ・アプローチがひきだす物語る力~
伊藤 伸二&国重 浩一 編著
2018年12月発行
定価:2,420円[消費税10%含む]
金子書房
吃音の当事者研究
~どもる人たちが「べてるの家」と出会った~
向谷地生良(北海道医療大学教授、浦河べてるの家理事)
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)
定価 2,200円(消費税10%含む、送料当方負担)
金子書房刊(2013.09)
吃音とともに豊かに生きる
両親指導の手引き書41
保護者の皆さんへ、ことばの教室の先生へ、通常の学級の先生へ、どもる子どもが幸せに生きるための具体的な提案を、55ページの小さなパンフレットに盛り込みました。
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)
定価 500円(送料込み料金 700円)NPO法人全国ことばを育む会刊(2013.03)
※2018.02、料金改定しました。
認知療法・認知行動療法
~吃音とのつきあいを通して~
新しい吃音臨床に、アメリカでは認知行動療法が注目され始めている。日本の第一人者で精神科医・大野裕先生が、認知療法・認知行動療法をわかりやすく講義し、実習した記録。読み聞かせで困る高校教師との公開面接や、どもる人のグループで話し合われた女子高校生の、認知行動療法実践例など、今後の吃音臨床に役に立つだけでなく、誰もがもつ不安や恐れなどへの対処の仕方をわかりやすく解説。
アメリカの言語病理学者、ジョゼフ・G・シーアンの吃音氷山説をベースに、吃音の問題の大きな部分である、感情、認知にアプローチしたもの。
大野 裕(独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動医療センター 所長)
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)
定価 2,200円(消費税10%含む、送料当方負担)
金子書房刊(2011.10)
親、教師、言語聴覚士が使える、
吃音ワークブック
~どもる子どもの生きぬく力が育つ~
長年、ことばの教室などで、どもる子どもに向き合ってきた、16名の教師の実践と討議の中から生まれた。ことばの教室で、子どもと一緒に話し合い、演習として取り組むための教材、演習の実際を紹介。
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)
吃音を生きる子どもに同行する教師の会
定価 1,980円(消費税10%含む、送料当方負担)
解放出版社刊(2010.08)
どもる君へ いま伝えたいこと
ことばの教室担当者から、どもる子どもとの臨床の中で、親や子どもから出される質問を集めた。小学4年生以上の子どもが直接手にとって読むことができる。子どもが、吃音について知りたいことを、具体的な例をもとにわかりやすく回答する。質問にやさしく語りかける話しことばで書かれている。作家・重松清のメッセージ、演出家・竹内敏晴の「話す時に私が心がけていること」の特別寄稿で、日本語の発音・発声についての基本を解説。子どもと一緒に読んで学習していることばの教室は多い。
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)著
定価 1,320円(消費税10%含む、送料当方負担)
解放出版社刊(2008.08)
話すことが苦手な人のアサーション
~どもる人とのワークショップの記録~
どもる子どもやどもる人の自己表現を検討し、言語訓練ではない、自己表現のためのアサーショントレーニングを提案。学校教育現場での教師と子どもとの関係、いじめへの対処としてのアサーション。相手も自分も大切にした、さわやかな自己表現に対する学習とトレーニングは、ますます重要になる。エクササイズがたくさんある入門書。子どもと一緒に自己表現について学びたい。
平木 典子(東京福祉大学大学院教授)
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)編著
定価 1,980円(消費税10%含む、送料当方負担)
金子書房刊(2007.04)
やわらかに生きる
論理療法と吃音に学ぶ
どもるという事実が人を悩ませるのではなく、どもることは悪いこと、恥ずかしいこととマイナスにとらえ、どもってはいけないと考えるから、人は悩むのだと、論理療法は考える。悩みとどう向き合い、どうつき合うか、悩む人の「考え方の練習帳」。吃音に悩む人が吃音をどう受け止め、どのように考え方の練習をしてきたかの報告。ウェンデル・ジョンソンの言語関係図の、Z軸へのアプローチの基本となるもの。
石隈 利紀(筑波大学教授)
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)
定価 1,980円(消費税10%含む、送料当方負担)
金子書房刊(2005.05)
治すことにこだわらない 吃音とのつき合い方
暖かいオレンジ色の表紙、やさしく丁寧な語り口。「吃っていてもいいんだよ、そのままでいいんだよ」というメッセージが全編を通して流れていることが、よく分かります。
吃る子どもや吃る人たちの未来は明るいことを、約束してくれているようです。
著者のひとり、水町俊郎・愛媛大学教授は、2004年9月、お亡くなりになりました。研究者としての立場を堅持しつつ、吃る人の声にも真摯に耳を傾けて下さった水町先生が全力を挙げて取り組まれた、遺書ともいえる本です。
吃音研究者と吃る当事者の共同の取り組みから生まれた世界的にも珍しい本です。
吃る人の悩みが解決されないのは、吃音を非流暢性の問題としてのみとらえてきた古い吃音観に起因しているのではないかという問題提起から、この本は始まります。
吃音の問題を「治す」から「吃る事実を認める」、そして、吃音とうまくつき合いながらどう生きていくかという「生き方」の問題としてとらえ直していく必要を訴えています。
そのために、吃音に悩み、吃音と共に歩んできた、吃る当事者の生の声や生き方に耳を傾けることを重視しています。吃る人のセルフヘルプグループである大阪スタタリングプロジェクトの、大阪吃音教室での話し合いや講座の様子、ニュースレターである「新生」の記事などがたくさん紹介されています。
水町 俊郎(愛媛大学名誉教授)
伊藤 伸二(日本吃音臨床研究会会長)編著
定価 2,200円(消費税10%含む、送料当方負担) ナカニシヤ出版(2005.03)
どもりと向き合う 一問一答
幼児吃音、学童期の吃音を中心によく出される24の質問に、従来とは違う視点から回答しました。親や教師がどもる子どもに、どもる子どもがクラスの子どもに、吃音について説明する時に役に立ちます。
吃音親子サマーキャンプに参加している子どもたちの話し合いの記録や、どもる当事者でありどもる子どもをもつ母親からのメッセージなど、コラムも充実しています。
【日本吃音臨床研究会年報】※1,000円(送料当方負担)
竹内敏晴の世界
~竹内レッスンで起こっていること~
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2022.06)
竹内敏晴さんのことは、これまで何度も「新生」や「スタタリング・ナウ」で紹介してきました。竹内さんは、2009年にお亡くなりになりましたが、それまで、大阪吃音教室の定番講座「どもる人のからだとことばのレッスン」の講師として、年に一度、来ていただいていました。「どもる人」のための特別なレッスンではなく、言語訓練に代わる「日本語のレッスン」として、私たちが楽しく取り組んでいたものです。
吃音の当事者研究
JSP年報 Stutterring Now
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2021.09)
大阪吃音教室の当事者研究の講座や、新・吃音ショートコース、伊藤伸二・吃音ワークショップin東京、親・教師・言語聴覚士のための吃音講習会など、さまざまな場で、伊藤伸二と対談したり、伊藤のインタビューに答えたり、どもる人が自ら語ったり、それを支える参加者が自分の思いを伝えたり、生の声が行き交い、笑いが起こり、思わず涙したり、そんな人間の当たり前の営みが凝縮された時間を再現した冊子です。
掲載されているのは、9編の当事者研究です。体験はひとりひとり違いますが、それは普遍的で、生身のどもる人間が、「どもりながら豊かに生きる」を、見事に提示しています。
ことばは、自分と他者をつなぐ大切なものだと、ことばの持つ力を信じさせてくれます。
レジリエンス
JSP年報 Stutterring Now
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2021.01)
2015年に開催した「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」での学びをもとに編集しました。特別ゲストとして迎えた、元筑波大学副学長の石隈利紀さんのレジリエンスについての講義、伊藤伸二との対談、国立特別支援教育総合研究所上席研究員の牧野泰美さんの基調提案などが主な内容で、レジリエンスとは何か、子どものレジリエンスを育てるにはどうすればいいかなど、具体的に提案しています。
揺れる学童期・思春期を生きるために、吃音とつきあいながら生きることを考えるために、そして、新型コロナウイルスが感染拡大する不安定なこの時期を生き抜くために、レジリエンスの必要性は高まっていると思われます。レジリエンスについて、読み応えのある一冊です。
吃音を生きる吃音哲学
~伊藤伸二講演集~
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2019.04)
障害を受容するために
(1991年 神戸市立難聴幼児通園施設ひばり学園での母親勉強会)
ふれあいとつきあい
~今、福祉施設職員に求められるもの~
(1999年 近畿盲ろう難聴児施設職員研修会全体講演)
[資料]言語グループから「なろう会」へ
はじめに/言語グループを担当したきっかけ/明るく楽しく生きるお母さんに
/野外活動に取り組む中で/なろう発表会/おわりに
人の間に生きる
(2000年 教育相談講演会 石川県立金沢向陽高等学校)
言語障害児・者として生きてみえてきたもの
~自分とうまくつき合う発想と実践~
(2001年 第25回 九州地区難聴・言語障害教育研究会熊本大会)
響きあう、言葉をたがやす
~私の吃音の孤独と自己表現~
(2003年 引きこもりの支援活動研修・親のグループ学習会 石川県教育センター)
悩みの中から掴んだ、生きる力
(2010年 NPO法人生活の発見会 四十周年記念講演会)
子どもとともに、言葉を紡ぎ出す
当事者研究、ナラティヴ・アプローチ、レジリエンスの視点から
~第2回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会 報告~
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2016.04)
鹿児島での、高松里・九州大学留学生センター准教授を講師に迎えた第2回吃音講習会の報告。「自分の中に宝物がある」と言う高松さんとともに、参加者も自分のことばで自分を語った2泊3日の記録。当事者研究、ナラティヴアプローチを基本に、参加者の深い語りが静かな感動を呼ぶ。
サイコドラマのすすめ
~増野 肇・ワークショップ~
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2012.03)
【内 容】
はじめに
(冊子要約)増野肇『サイコドラマのすすめ方』
(書き下し)増野肇「サイコドラマ(心理劇)」
カール・ロジャーズのパーソナルセンタードグループ入門
JSP年報 Stutterring Now
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2012.03)
内 容】
村山正治 講義と演習
「カール・ロジャーズのパーソナルセンタードグループ入門」
対談 村山正治・伊藤伸二「出会いが可能性を開く」
伊藤伸二(エッセイ)「人と人とが出会うこと」
村山正治(講演)「自分を活かし社会に生きる」
松田博幸(寄稿)「セルフヘルプグループを通してみえてきたこと」
ほか
自分を生きる 運命を生きる
~諸富 祥彦・ワークショップ~
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2006.04)ん
【内 容】
諸富祥彦 講義と演習「自分を生きる 運命を生きる」
はじめに/心のスペースを大切に/心の整理法/孤独のレッスン/心の虫とつきあおう/因果論的思考を突き抜けろ/目的論的アプローチ/インナーワークのエクササイズ
伊藤伸二 「悩む力」「吃る力」
(月間『Stutterring Now』巻頭言 2004年8月号/2003年2月号)
対談 諸富祥彦・伊藤伸二
戸惑いながらのスタート/子ども時代の私たち/中学生時代/二人が変わったきっかけ/大学の教師の時代/孤独であるためのレッスン
おわりに
ほか
人生は行動を待っている
「建設的な生き方」を吃音に活かす デイビィッド.K.レイノルズ
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2006.04)
【内 容】
講義と演習「建設的な生き方」Constructive Living
対談 D.K.レイノルズ・伊藤伸二「建設的な生き方を吃音にどう活かすか」
桂文福「吃りを個性に ――桂文福オリジナル落語家人生」
成人吃音者の一処遇例 ――治す努力を否定して
山川夏雄「行動する私」
伊藤伸二「山川夏雄さんとの出会い」
松本進「山川さんの体験に学ぶ」
豊かな表現力のために
~鴻上尚史ワークショップ~
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2006.05)
【内 容】
鴻上尚史 講義と演習「表現ってどういうことなの?」
対談 鴻上尚史・伊藤伸二「言葉はいつも思いに足りない」
鴻上尚史「吃音の人たちとワークショップをした」
鴻上尚史・羽島操・伊藤伸二「表現と体と癒し」
伊藤伸二「ことばの祭り ~吃る子どもと舞台に立って~」
生きることとコミュニケーション
JSP年報 Stutterring Now
定価 1,000円(送料当方負担)日本吃音臨床研究会刊(2003.07)
【内 容】
羽仁 進「吃音と人間関係」
人間・羽仁進
羽仁進の吃音論
対談 鯨岡峻・竹内敏晴「再発見『生きる』上でのコミュニケーションとは」
対談 谷川俊太郎・伊藤伸二「内なることば・外なることば」
対談 村瀬旻・伊藤伸二「吃る人と人間関係」
村瀬旻「対談をふりかえって」
【体験集】大阪スタタリングプロジェクト刊
吃音を生きるⅡ
~どもる人たちのサバイバル~
どもる人がいかに吃音と向き合い、サバイバルしていったか、21名が自らの体験を綴る。世界的小説家ディビッド・ミッチェルさんと芥川賞作家・村田喜代子さんの体験を含む。
定価 500円(送料込み料金 700円)大阪スタタリングプロジェクト刊(2014.08)
吃音を生きる
~どもる人たちの体験集~
いろいろな人やできごとと出会い、吃音に悩んだことが人生をより豊かなものにした、吃音と共に生きるどもる人26人が、吃音と向き合った体験を綴る。就職、結婚などのさまざまな場面、人や出来事との出会いによる転機など、ジャンル分けされていて、どこからでも読み始めることができる。ひとりひとりの誠実な人生が凝集されている。
定価 500円(送料込み料金 700円)大阪スタタリングプロジェクト刊(2006.11)