はじめに
今、インターネットでも書籍でも、吃音についてのネガティヴな側面があふれています。吃音に悩みながらも、吃音に向き合うことで、新しい人生を歩み始め、今、吃音と共に豊かに生きている、日本吃音臨床研究会やNPO法人大阪スタタリングプロジェクトの様々な活動や人々が映像化されることの意義は大きいと思われます。
ことば文学賞の作品を作者本人が読み、その講評を伊藤伸二が読み、次に作者と対談しました。文章の中に出ていないエピソードも聞け、短い時間ですが、その人の吃音人生にふれることができます。文学賞の講評者として、何度も読んでいる作品ですが、本人が読んでいるのを聞くとずいぶん違います。文字で読んでいる時には感じられなかった、映像が頭に浮かんできます。また、対談では、その文章だけでなく、これまでの人生を聞くことができます。どもりと戦うことの無意味さ、吃音をコントロールし、どもっていないかのように振る舞うことの苦しさ。誠実に生きることでこそ、新しい道は開けるとの4人のメッセージは、映像を通して、吃音に悩む人、どもる子どもやその保護者、吃音に関わることばの教室の教師や言語聴覚士、さらには吃音に関心のある人に伝わっていくと確信しています。
また、竹内敏晴さんから学んだ、日本語の発音・発声のレッスンや、歌・詩・せりふのレッスンは楽しく、ことばの教室などで取り組むことができるでしょう。その他、対談などのイベントも映像でみることができます。
どもる成人の生き生きと話す姿は、子どもに勇気を与えることでしょう。
(伊藤伸二)
動画リスト
- 「入学時から始まる就職活動」
- 「学童期から始める仕事の話」
- 「学校の就職セミナーの活用」
- 「自分の強みの育成」
- 「自分の強みの育成」
- 「自分が納得できる人生」
- 「好きな道で苦労をする」
- 「吃音理解を求める前に」
◆ 吃音親子サマーキャンプ
30周年記念インタビュー
※初期のサマーキャンプ出身者であり、長年スタッフを務めてきた井上詠治が、伊藤伸二、溝口稚佳子夫妻に、吃音親子サマーキャンプについてのロングインタビューを行い、30数分の映像に編集しました。

- 「人前で話す前の心構え」
- 「どもりは面接に不利?」
- 「100万人が悩んでいる?」
- 「どもる人の甘えとは」
- 「子どもがどもっている時」
- 「どもる自分を好きになる」
- 「どもれる体になるとは?」
- 「どもりのアイデンティティ」
◆ 2018年度 大阪吃音教室 例会から
2018.06.08(金)「吃音キャラクターを作ろう」(1:04:54)
2018.04.27(金)「自分のどもりの課題を知る」(0:51:39)
2018.04.20(金)「自分のどもりの課題を分析する」(0:52:51)
- 「魅力的などもり」
- 「対人関係と吃音」
- 「どもる人の武器」
- 「難行から易行」
- 「どもる覚悟」
- 「笑いとユーモア」
- 「治らないことの意味」
- 「どもりと不安」
- 「不安への対処」
- 「緊張とのつき合い方」
- 「事前練習の効果」
- 「喋りやすくする工夫」
- 「自己紹介の工夫」
- 「第一声が出ない」
- 「どもりは差別用語?」
- 「どもる原因」
- 「どもりは治る?」
- 「どもりの波」
- 「どもりと障害」
- 「吃音と発達障害」
- 「どもる人の人口」
- 「どもる人の仕事」
- 「世界の吃音」
- どもりの説明の仕方
◆ 竹内敏晴さんから学んだ、からだとことばのレッスン
(2016.10.02(日) 吃音を考える会)
◆ 竹内敏晴さんから学んだ、日本語の発音・発声の基本
(2016.12.16(金) 「ボイストレーニング」例会)
◆ COMMONS FESTA 2017「The Way We Talk」
映画上映会とトーク
(2017.01.27(金) 應典院)