はじめに
大阪吃音教室や新・吃音ショートコースなどで、僕はよくしゃべります。特に、質問されると、頭が活性化され、フル回転して、それまでは考えていなかったような、その時思い浮かんだことをことばにしています。その僕のしゃべったことばを、その場にいる人がメモしてくれていることがあります。それらの人たちが時々、そのメモを僕に見せてくれます。へえー、こんなことを言っていたのかと、メモを見て、そのときのことを思い出すことがあります。反対に、「しまった。メモをとっておけばよかった」と、せっかくいいことを思いついてしゃべったのに、後から思い出すことができず、消えてしまうこともあります。
それほど多くないのですが、それを「伊藤伸二語録」にしようという話が持ち上がったのですが、なかなかまとめることができずにいました。ちゃんとまとまってからと思うと、いつ、公開できるか分かりませんので、少しずつ公開していくことにします。
ことばは、すべての人間の共有財産です。自分が言ったと思っても、どこかで、誰かが言ったことばが記憶にあって、それがつい、ことばに出たということもあると思います。しかし、その時の話の流れで浮かんだことを言ったのは僕ですから、一応伊藤の語録ということにさせてください。
短い言葉なので、誤解や曲解されることは仕方がありません。だけど、自分が話して、誰かがメモしてくださったことばなので、大切にしたいと思います。短いものなので、いろいろと想像できると思います。どう受け取るかは、読んでくださった方にお任せします。
伊藤語録