【新着】2024年度がスタートします~第11回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会(第一次案内)~

 今日から4月。新年度、2024年度が始まりました。学校も、新学期に向けて準備が進んでいることでしょう。新しいクラスでの新しい出会いに対する不安と、必ずどもって言えなかった自己紹介を考えて不安だった僕は、この3月から4月にかけての早春は、嫌いな季節でした。長い間、そんな思いを抱えてこの季節を迎えていましたが、いつの頃からか、新しいことが始まるこの季節が好きになっていきました。
 今まで諦めていたことにもう一度挑戦してみようかなと思えたり、新しい出会いにわくわくしたり、スタート、リスタートが切れるこの季節のこと、今では大好きです。
 さて、日本吃音臨床研究会も、2024年度のスタートです。日本吃音臨床研究会の3つの大きなイベントは下記のとおりです。

第11回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会
  7月27・28日 千葉県 千葉県教育会館
第33回吃音親子サマーキャンプ
8月16・17・18日 滋賀県・彦根市の荒神山自然の家
第7回新・吃音ショートコース
  10月12・13日 大阪府寝屋川市

第11回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会
 やってみての気づきと対話 
   ~どもる子どもが幸せに生きるために、ことばの教室でできること~

顧問 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所
             上席総括研究員/研究企画部長 牧野泰美
主催 吃音を生きる子どもに同行する教師・言語聴覚士の会

 昨年は子どもとの対話をすすめる教材として、「吃音カルタ」「言語関係図」「吃音チェックリスト」の3つを紹介し、それらの実践交流の場にしました。
 今年は、それら教材の実践を取り上げ、子どもと一緒に学び合う活動にどうつなげていくか、もう一歩すすんだ実践を参加者みんなで探ります。そのために、久しぶりに講師を迎えます。
 教育方法学、教師教育学が専門の東京学芸大学教職大学院准教授の渡辺貴裕さんです。渡辺さんは、演劇的手法を用いた学習の可能性を現場の教員と共に探究する「学びの空間研究会」を主宰されています。
 渡辺貴裕ワークショップでは、ことばの教室の実際の授業を参加者で経験し、その授業を講師の渡辺さんと参加者で振り返ります。従来の授業検討会とは違って、自分自身も授業で行われたことを実際にやってみること、新たな気づきを得ることを目指します。「吃音カルタ」「言語関係図」「吃音チェックリスト」などの実際の授業が体験できます。例えば、「学習・どもりカルタ」は持っているけれど、それをどう活用したらいいのか、よく分からないという方には、実践に直結する研修になるでしょう。
 昨年、参加していなくても大丈夫です。初めてことばの教室担当になった人も、長年経験している人も、基本的なことを丁寧に押さえながら、ゆっくりすすめていきます。どうぞ、安心して、ご参加ください。
 吃音の新しい展望を、共に探っていく研修会になればと願っています。
 皆さんの参加を心よりお待ちしています。
         (大会実行委員長 千葉市立松ヶ丘小学校ことばの教室 渡邉美穂)
   
日時 2024年7月27日(土)9:20~20:00
      7月28日(日)9:20~16:30
会場 千葉県教育会館 千葉県千葉市中央区中央4丁目13-10
    最寄り駅 JR「千葉」駅から徒歩20分、京成「京成千葉中央」駅から徒歩12分
参加費 6,000円(当日、受付でお支払いください)
講師 渡辺貴裕(東京学芸大学教職大学院准教授)
※詳しいプログラムや申し込み先・申し込み方法等については、6月上旬、日本吃音臨床研究会のホームページ等で案内します。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2024/04/01