【新着】講演記録集に、全国難聴・言語障害教育研究協議会全国大会鹿児島大会での記念講演をアップしました

 ホームページのリニューアルをしました!のお知らせ以降、少しずつ更新してきましたが、本日、伊藤伸二のページにある講演記録集に、2013年の夏、開催された、第42回全国難聴・言語障害教育研究協議会全国大会鹿児島大会での記念講演の記録を掲載しました。
 記念講演の前日、鹿児島入りをした私を迎えてくれたのは、街の至るところに立っている西郷隆盛の銅像でした。吃音を治したいとの思いで東京正生学院に行き、発声練習や呼吸練習のほかに、街頭訓練として、上野公園の西郷さんの銅像の前で演説の練習をしたことを思い出させてくれました。吃音との旅がここから始まったような、そんな私を西郷さんが見守ってくれているような気持ちになったことを覚えています。講演は、そんな話から始まりました。
 演題は「子どもと語る、肯定的物語 ~吃音を生きて、見えてきたこと~」です。
 私のⅢ期に分かれる体験、セルフヘルプグループで出会った多くのどもる人の体験、「どう治すかではなく、どう生きるかだ」を言葉で表した吃音者宣言、世界のどもる人とつながった国際大会、吃音親子サマーキャンプで出会った子どもたちの生の声、そして、吃音を生きるために最近注目している、レジリエンス・当事者研究・アドラー心理学などを紹介しています。 講演の最後に、教育評論家の芹沢俊介さんが、私の著書『新・吃音者宣言』の書評に書いてくださった「どもる言語を話す少数者という自覚は実に新鮮である」という言葉を紹介して終わりました。
 10年も前に話したことですが、今も、根幹は変わりません。一途に一筋の道を歩いてきました。