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イベントのご案内

2021年度「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」中止のお知らせ

第9回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会
どもる子どもとの対話 ~健康生成論的アプローチ~

  ◇日時 2021年8月7・8日(土・日)
  ◇場所 愛知県岩倉市生涯学習センター


 まさか2年連続で、同じような文面でお知らせを掲載することになろうとは思ってもいませんでした。上記日程で開催予定だった吃音講習会の中止を決定しました。

 開催予定の8月上旬の新型コロナウイルスの感染状況がどうなのかまだ分かりません。国がオリンピック・パラリンピックを開催しようとしているのだから、私たちも開催できるのかもしれません。しかし、全国から参加者が、公共交通機関を利用して集まる研修でもあり、リスクはやはり大きいと判断しました。研修の場がなくて困っているという声を聞いていたので、なんとか開催したかったのですが、とても残念です。


 吃音は、未だに原因も解明できず、有効な治療法も開発されていません。そうした中で、私たちは子どもたちと吃音について学び、吃音のこと、どもる自分のこと、日常生活での苦戦にどう対処するかなどについて、対話を続けてきました。

 今、大災害などによるトラウマやストレス、先の見えない不安などに対し、これまでの病気の原因を追及し、原因を除去することで病気を治す「疾病生成論」の考えでは立ち行かなくなりました。そこで、大変な状況の中でも健康に生きる人の要因を探る「健康生成論」が注目されています。健康状態を維持し続けた人々に共通していたのが、「把握可能感(わかる)」、「処理可能感(できる)」、「有意味感(意味がある)」の感覚でした。この三要素がバランスよく発達することが、重要だと指摘されています。どもる子どもがこれからのストレスが多い社会を生き抜くには、この3つの感覚を育てることが大切だといえるでしょう。ことばの教室や言語指導室での新しい吃音の臨床の展望を、健康生成論によって探っていきたいと考えています。

 また、子どもとの対話、レジリエンス、ナラティヴ・アプローチ、当事者研究など、これまでの講習会で考えてきたことを、初めての方が理解できるように、丁寧に整理していきたいと考えていました。どもる子どもと一緒に取り組める、楽しくそして豊かな実践を、みなさんと考えていきたいと思っていました。この思いを次回につなげていきます。


 感染状況にもよりますが、秋以降に、開催できるようならば、ホームページでお知らせします。

 どうぞ、コロナ対策と、熱中症対策を怠りなく、お元気でお過ごし下さい。

吃音講習会事務局長 栃木県宇都宮市立宝木小学校 高木浩明
吃音講習会実行委員長 愛知県岩倉市立岩倉東小学校 奥村寿英

☆吃音講習会 公式ホームページ


 どもる子どもたちと共に生きるみなさまへ

 今回のコロナ下での足踏み状況は、50年以上にわたる実践の中で考えてきたことを整理し、まとめていく時間を与えられたのだと思い、ブログ、Twitter、Facebookで発信を続けています。日本吃音臨床研究会のホームページのトップページに、(ブログの内容を転記した)Facebookが埋め込まれています。この機会にぜひご覧下さい。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二

☆伊藤伸二の吃音(どもり)相談室




2021年度「吃音親子サマーキャンプ」中止のお知らせ

 二年続けて、同じようなお知らせを掲載することになろうとは思ってもみませんでした。


 残念なお知らせをしなければなりません。今年の吃音親子サマーキャンプは、中止にいたします。

 8月のその頃は、コロナの状態も落ち着いていて開催できないことはないことになるかもしれません。国がオリンピックやパラリンピックを開催するのだから、サマーキャンプも開催してもいいのかもしれません。しかし、オリンピックやパラリンピックの開催によって感染拡大につながる可能性も報じられています。サマーキャンプの参加者は全国から集まり、2泊3日の長い時間、濃厚な接触になります。また、ことばの教室担当者や言語聴覚士などのスタッフの確保も困難かもしれません。開催することのリスクは大きすぎると判断しました。

 昨年は、仕方がないと一年間待っていただいた方、今年こそというお気持ちだったことと思います。私たちも同じで、なんとか開催できないか検討を重ねました。開催は難しいかもと思いながらも、少しは期待しておられた方も大勢おられたことでしょう。私たちも、なんとか開催したいと、今日までぎりぎりまで粘りましたが、そろそろ決断しなくてはいけない時期になりました。

 来年こそ、ワクチン接種も広がり、開催できるのではないだろうかと期待しています。後一年、お待ちください。


 こんなときだからこそと思い、昨年からがんばっている、ブログ、Twitter、Facebookでの発信は続けています。ご覧いただければうれしいです。皆さんが購読して下さっているニュースレター「スタタリング・ナウ」は、しっかり発行していきますので、お読み下さい。

 どうぞ、コロナ対策と、熱中症対策を怠りなく、お元気でお過ごし下さい。

2021年6月24日 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二


※これを機会に、ぜひ下記のブログをご覧ください。

☆伊藤伸二の吃音(どもり)相談室




2021年度 第5回 新・吃音ショートコース
 吃音哲学 ~吃音の豊かな世界への招待~

 新型コロナウイルスは、医療、教育、福祉、経済、文化、スポーツなど、様々な分野に大きな影響を与えました。昨年は、この新・吃音ショートコースだけでなく、吃音親子サマーキャンプも、吃音講習会も中止せざるを得ませんでした。その中で、改めて、直接に出会って、相手の表情を見ながら、やりとりをすることの大切さを感じました。

 私たちは、新型コロナウイルスとのつき合い方を、この一年で学んできました。特徴を把握することができるようになってきたのです。吃音は、新型コロナウイルスのように未知なものではありません。長年の研究・臨床が進んで、対処法は明らかです。これまで学んできた、論理療法、アサーション・トレーニング、交流分析、認知行動療法、ゲシュタルト療法、当事者研究、内観、建設的な生き方、トランスパーソナル、からだとことばのレッスン、笑いとユーモア、サイコドラマなどをもとに、日常生活に、これからの人生設計に、また、どもる子どもの支援にどう活かすかを探っていくことが、今できることであり、しなければならないことなのです。

 新・吃音ショートコースは、現在、どもることで困っていることだけでなく、こう考え、こう取り組めば、より楽しくより豊かに生きることができるという視点から、生活や人生を見つめ直す場にできればと考えています。吃音を切り口にして、生きることを考えていきます。それが「吃音哲学」なのです。

 最初からきちんとしたプログラムができているわけではありません。とりあえずのおおざっぱな流れはあるものの、参加者の希望や要望で、柔軟に企画します。

 今、ここで感じたことを率直に出し合い、対話を通して自分に気づき、他者に気づいていく、そんな時間を共有していただければと思います。

 事前に希望、要望、提案をしていただければ、それに沿ったプログラムを組み立てます。直(じか)の出会いの中で、自分のこと、グループのこと、どもる子どもへの支援のあり方など、生活、人生を振り返り、今後の展望を考えましょう。


[2021/05/31 追記]第5回 新・吃音ショートコースの開催を、秋か冬に延期します。

大阪府の緊急事態宣言が、6月20日まで延長されました。予定していた会場の寝屋川市立市民会館も、同日まで閉館となります。このやむを得ない事情により、新・吃音ショートコースの開催を延期いたします。延期後の開催時期は未定です。


日時開催時期未定

場所寝屋川市立市民会館

(京阪電鉄「寝屋川市」駅東口下車、徒歩15分)

〒572-0848 寝屋川市秦町41-1

TEL 072-823-1221


参加費5,000円

(研修費です。宿泊費、食事代は各自ご負担ください。)

(宿泊、ホテルは各自でご予約下さい。寝屋川市駅近くにもあります。)


※「第5回 新・吃音ショートコース」の詳しい趣旨、内容については、下記PDFをご覧ください。
☆「第5回 新・吃音ショートコース」案内

*但し、開催時期が変わることにご留意ください。



申込み・問合せ先:日本吃音臨床研究会

 〒572-0850 寝屋川市打上高塚町1-2-1526

 TEL/FAX 072-820-8244

 メール jspshinji-ito@job.zaq.jp(@を半角にしてください)


参加申し込み方法

(1)氏名 (2)住所 (3)電話番号 (4)所属 (5)プログラムについての希望・要望 (6)吃音に関する質問 を記入し、FAXかはがきかメールでお申し込み下さい。

※または下記用紙(PDF)で、日本吃音臨床研究会にFAXか郵送してください。
☆「第5回 新・吃音ショートコース」参加申し込み用紙PDF

※または下記用紙(ワード版)で、日本吃音臨床研究会にメール送信してください。
☆「第5回 新・吃音ショートコース」参加申し込み用紙ワード版


※参加費は、当日、受付でお支払いください。



出版物のご案内

どもる子どもとの対話 ―ナラティヴ・アプローチがひきだす物語る力―

[伊藤 伸二&国重 浩一 編著]
2018年12月出版(金子書房) 定価 2,376円(税込み)
ご購入は 郵便振替で 2,376円をご送金下さい。送料当方負担でお送りします。

口座番号 00970-1-314142(加入者名 日本吃音臨床研究会)

お問合せは TEL:072-820-8244 またはお問合せフォームにて



どもる子どもとの対話


 「吃音に対する否定的な物語」を書き換えることが大切だとする、ナラティヴ・アプローチ。
 そのために、子どもと親、子どもとことばの教室の担当者や言語聴覚士に、どのような対話が必要か、ニュージーランドの大学院でナラティヴ・アプローチを学んだ臨床心理士の国重浩一さんと、吃音を生きる子どもに同行する教師・言語聴覚士の会の仲間たちがディスカッションして作り上げた本。どもる大人のナラティヴが変わった体験も紹介。
 どもる大人にとっても、より豊かに生きるためのヒントが満載です。


ナラティヴ・アプローチとはなにか

 国重浩一さんが分かりやすく解説。


ナラティヴから読み解く、吃音の特徴と吃音問題の本質

  吃音に対する否定的な物語と、「吃音は治る、治すべきだ」との言説が人生を縛ったと考え、その物語を書き換えていった伊藤伸二が、吃音に悩み始めた原因と、悩みから解放されていったきっかけを整理。世界の吃音研究・臨床の動向やさまざまな領域から学び、対話を続けたことを基に、吃音の特徴と吃音問題の本質を解説。


どもる子どもの吃音の否定的なストーリーを肯定的なものに書き換える共著者としての実践

☆初めて子どもと出会うとき ☆吃音チェックリスト・吃音の氷山 ☆言語関係図 ☆どもりカルタ ☆吃音キャラクター ☆当事者研究
 実際に対話している、ことばの教室での11の学習場面を紹介。


それぞれのナラティヴが変わる

 どもる子ども、どもる大人、どもる子どもの親、言語聴覚士、ことばの教室の教員の体験。
☆世界的なミュージシャンのスキャットマン・ジョンの体験
☆世界的な小説家のデイビッド・ミッチェルからのメッセージ
☆消防士になりたいという夢をもっていたひとりの青年のインタビュー
☆大阪吃音教室の仲間、山本直美さん、藤岡千恵さんの体験も収録。
☆言語聴覚士の池上久美子(カナダ・アルバーター大学吃音治療研究所)さんの、自身の経験を丁寧にみつめ直し、「吃音を治す、改善する」の考え方から変わっていった体験。北米の吃音事情の貴重な報告も収録。


伊藤伸二が語る、「どもる君へ」の16のメッセージ