第34回吃音親子サマーキャンプ開催します

34回目を迎える吃音親子サマーキャンプのご案内

 5月も残り1週間。「吃音の夏」と、僕たちが呼んでいるシーズンの到来です。
 吃音親子サマーキャンプは、今年、34回目を迎えます。
 ひとりで吃音に悩んでいたとき、同じようにどもる仲間に出会えた喜びは、何にも代えがたいものでした。その仲間とたくさん話をし、たくさん話を聞き、思いを共有し、新しい価値観に出会いました。そして、僕もがんばってみようと行動を変えるきっかけをもらいました。子どもの頃にそんな仲間と出会えていたら、そう思って、どもる子どもたちのためのサマーキャンプをしようと、吃音親子サマーキャンプを始めました。たくさんのどもる子どもたちに出会いました。連れてきてくれた保護者、手弁当でかけつけてくれたどもる大人やことばの教室担当者や言語聴覚士などの臨床家、大勢の力が集まって、吃音親子サマーキャンプは、歴史を重ねてきました。
 僕たちのキャンプの3つの大きな特徴は、吃音についての話し合いと、声や表現のレッスンのための演劇の練習と上演、そして親の学習会です。スタッフによる事前合宿も、演劇を担当してくださる渡辺貴裕さんのスケジュールに合わせて行います。
  あなたはひとりではない
  あなたはあなたのままでいい
  あなたには力がある
 僕は、子どもたちにこのことを伝えたくて、続けてきました。

 今年の日程は、次のとおりです。
  日時 2025年8月22・23・24日
       22日13時から24日11時45分まで
  場所 滋賀県彦根市荒神山自然の家
  参加費 18000円(どもる子どもと大人も同額)   
同行のきょうだい 15000円
  内容  吃音についての話し合い
      ことばに向き合うための劇の練習と上演
      親の学習会
 詳しい案内と参加にあたっての注意事項、申し込み書等は、もうしばらくお待ちください。ホームページに掲載します。
 取り急ぎ、日程と場所をお知らせしました。
 みなさんのご参加をお待ちしています。
  
【重要情報】 荒神山自然の家の食堂が閉鎖されました
 荒神山自然の家の食堂が閉鎖になるという連絡を受けたのは、今年3月でした。
 すぐに他の会場を探しましたが、すでに予約が入っている会場ばかりで、吃音親子サマーキャンプのプログラムに合う会場はありませんでした。平日は食堂の営業をしていただけることになりましたが、土日は閉鎖が、4月には決定しました。なんとか食事をデリバリーで凌いで、今年の荒神山自然の家でのサマーキャンプ開催を決めました。
 食事に関しては、初日の夕食は食堂で提供してもらえますが、後は、近くのスーパーや弁当屋などでの調達になります。また、最終日、例年なら昼食をとってから解散していましたが、午前のプログラムが終了次第、解散することにしました。

 ① 2日目の昼食と夕食は、弁当屋から配達してもらう
 ② 2日目と3日目の朝食は、近くのスーパーへ買い出しに行き、おにぎりやパン程度の朝食とする

 食堂閉鎖という、想像もできない状況の変化に、吃音親子サマーキャンプを中止するという選択肢も浮かびました。しかし、参加者の皆様に、食事に関してキャンプ中は我慢していただいてでも、キャンプを開催する意義を選択しました。
 お弁当の買い出し、後片付けなど、これまでとは違う仕事が増えますが、できるだけ、プログラムに影響が出ないように、気を引き締めて取り組みます。このような状況の中、今年も参加すると言ってくれているスタッフは、みんなの力でこの困難を乗り切ろうとしています。
 参加者の皆様には、いろいろと多大なご不便、ご負担をおかけするだろうと思います。
 参加者の皆様は、このような状況であることを理解していただき、それでも参加しようと思われたら、事情をご理解いただいた上で、是非、ご参加ください。
 食事以外のプログラムについては、これまでどおり、精一杯取り組む覚悟でいます。
                吃音親子サマーキャンプ実行委員会 伊藤伸二

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2025/05/23

吃音親子サマーキャンプ2025案内要項(PDFダウンロード)

吃音親子サマーキャンプ2025申し込み書(Word様式ダウンロード)

食堂閉鎖のお知らせ(PDFダウンロード)