第13回親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会、無事、終わりました

 8月1・2日、愛知県犬山市の犬山市民交流センター「フロイデ」で、第13回親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会を開催しました。
 今年のテーマは、「どもる君へ いま伝えたいこと」でした。
 参加者は、青森、山形、長野、埼玉、千葉、神奈川、愛知、岐阜、滋賀、三重、大阪、兵庫、岡山、鹿児島など広範囲で、初参加あり、リピーターあり、ハードなスケジュールなのに楽しい時間が過ぎていくという不思議な空間でした。

 内容も、バラエティに富んでいました。
 小学校入学前から、ひどくどもる子どもと、どのような方向に進んでいこうかと悩んでいた保護者が、今、高校を卒業し、大学生となった子どもとの道のりを丁寧に語ってくれました。僕たちとの出会いは、小学校入学前に参加した、僕たちが開いた吃音相談会でした。直前に吃音ホットラインに電話をし、近々相談会があると聞き、両親揃って吃音相談会に参加しました。参加し、話を聞く中で、これだと思ったそうです。「吃音は治る・治せる」の情報が多い中、僕たちの「吃音と共に豊かに生きる」方向を選び取ったその保護者は、その後、一度もその思いが揺らぐことはなかったと言い切りました。そのときどきの困難はありましたが、ブレることなく、乗り越えてこられました。「吃音と共に豊かに生きる」中に、明るい将来への見通しが持てたことが大きかったようです。
 
 大阪吃音教室の公開講座の時間もありました。大阪吃音教室のメンバーのどもる成人が12人、ずらーっと前に並び、いつもの吃音教室を展開しました。ひとつのテーマについて、自分の体験をもとにした発言が続きます。同じだったり、似ていたり、違っていたり、それぞれの意見を大切に受け止め、話し合いが進んでいく過程をライブで見てもらいました。

 初日の終了時刻は、午後8時過ぎ、というとんでもない研修会ですが、これが僕たちのいつもの研修会です。

 2日目は、国立特別支援教育総合研究所の牧野泰美さんの基調講演から始まりました。ユーモアたっぷり、分かりやすいことばで、お話をしていただきました。この吃音講習会の顧問もしていただいています。

 成人のどもる人へのインタビューもありました。特に就職の面接の話、就職してからのサバイバルは、普段、どもる成人に接することはほぼないということばの教室の担当者にとって、新鮮だったようです。

 2日間を通して、今年のテーマ「どもる君へ いま伝えたいこと」が流れていました。ただ講義を聴くという研修会ではなく、参加者が発言する時間が多かったことも、特徴的でした。

 僕たちの仲間は、この吃音講習会を、お祭りのように楽しんでいました。お祭りが終わると寂しいものですが、次は、吃音親子サマーキャンプが待っています。
 「吃音の夏」はまだまだ続きます。ぜひ、来年、ご一緒しませんか。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2026/08/04

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