吃音は治すより、向き合って 日本吃音臨床研究会会長が、経験基に強調保育士ら理解深める      ~島根県立美術館ホールで講演会~

 6月14日(土)、島根県立美術館ホールで、保育勉強会主催の一日講演会がありました。保育勉強会の代表は、大坂武さん。古くからの友人です。前日の13日(金)は、島根県の難聴言語障害教育研究会の春季研修会があり、午前午後各2時間の講演をしました。島根には、その前日の12日に入りました。
 いつものようにギリギリまで準備をし、2日間の講演会に臨みました。その関係で、ブログの更新ができないでいました。
 14日の講演会を取材していただいた、山陰中央新報デジタルの記事を紹介します。

吃音は治すより、向き合って
   日本吃音臨床研究会会長が、経験基に強調
  保育士ら理解深める

自身の経験を振り返る伊藤伸二会長=松江市袖師町、島根県立美術館ホール

 日本吃音(きつおん)臨床研究会の伊藤伸二会長(81)を招いた講演会が14日、松江市内であった。伊藤会長は自身の吃音と向き合った経験を基に、子どもとの接し方や能力の伸ばし方について語り、保育士など約80人が理解を深めた。
 講演会は保育勉強会(大坂武代表)が主催。伊藤さんは小学2年の頃から吃音に悩まされた。21歳のときに民間の吃音矯正所で1カ月間過ごし、同じように悩む人たちに出会い、セルフヘルプグループ言友会を創立した。
 講演の2部では、子どもたちの状況把握の感覚、自分のストレスや障害に対処する力、自身に起こることの意味を考える感覚を養い、問題に立ち向かえる力を備える必要があるとした。また親や教師は学力や体力と違い、数値化できない忍耐力や共感する力などの「非認知能力」を伸ばすことが重要だとした。
 伊藤さんは「吃音はどう治すかではなく、どう生きるかを考えて向き合うことが必要」と話した。
 保育勉強会は2009年に大坂代表が立ち上げた任意団体で、松江市内の保育士らが子どもとの向き合い方や保育の重要性を学んできた。今回の講演会を最後に活動の幕を閉じた。(黒崎真依 山陰中央新報 2025.6.15)

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2025/6/16

Follow me!