第33回吃音親子サマーキャンプ、無事、終わりました
申し込みは92名、体調不良、骨折などでの直前のキャンセルが4名で、88名の参加でした。大阪、三重など比較的近くからの参加、遠くは、沖縄、鹿児島、長崎、埼玉、東京、千葉などからも参加がありました。
コロナで2回中止になって再開した2022年からの参加者がほとんどという新鮮なキャンプでした。
開催2日前に、台風の影響で、初日の16日、東京-名古屋間の新幹線が終日運休というニュースが流れ、あわてて関東方面からの参加者に連絡をとりました。キャンセルということになるだろうという予想が外れ、前泊して予定どおり参加する人、2日目からの参加に変更する人、北陸新幹線が動いているという情報からルートを変更し金沢を廻って現地入りする人など、キャンセルはなし、でした。困難な中、参加してくれる人たちの思いをしっかりと受け止めて、キャンプが始まりました。
最初のプログラムは、出会いの広場です。短い時間で、参加者がリラックスし、楽しそうな顔に変わりました。いいキャンプになるぞという予感がしました。
その後、話し合い、事前合宿で練習したスタッフによる劇の上演で、一日目が終わりました。
二日目は、作文教室、2回目の話し合い、子どもたちは劇の練習、荒神山へのウォークラリー、親は学習会と続きました。
そして、最終日、最後のリハーサルと、親の表現活動、子どもたちによる劇の上演があり、卒業式、全体でのふりかえりと、2泊3日を目一杯使い、無事、終わりました。
最後、初参加の人に感想を話してもらいましたが、満足してもらえたようです。
「伊藤さん、長生きして、キャンプを続けてください」と言ってくださいました。
今、高校2年生になっている子どもたちが小学6年生のとき、僕は、その子どもたちの話し合いに入っていました。そのとき、「僕たちが卒業するまで、キャンプをしてください」と言われたことを覚えています。言われたときは、「とんでもない、何歳になってると思うんや」と思ったのですが、いつのまにか、それが来年のことになっています。約束を守れそうです。守りたいと思います。目標ができたので、がんばれそうです。
今年、スタッフは39名でした。そのうちの10名がサマキャン卒業生です。キャンプ中に稽古をして、最終日に上演をする演劇のためのスタッフのための事前レッスンには、約半分が参加しました。まず、スタッフ自身が楽しんでいる、珍しいキャンプです。
おおまかな報告をしました。これから、少しずつ、印象に残ったことを発信していこうと思います。
例年、荒神山から帰ると、秋の気配が感じられるのですが、今年はまだまだのようです。「吃音の夏」の余韻を楽しみながら、体調を整え、「吃音の秋」を迎える準備をします。みなさん、「吃音の秋」、またご一緒いただけるとうれしいです。
日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2024/08/20