日本吃音臨床研究会ホームページ
バックナンバー 1




吃音ショートコースにいらっしゃい

 

  サイコドラマ入門

 

今回取り上げるテーマは、「サイコドラマ」です。

 精神医療などの分野などで幅広く活躍される、サイコドラマの第一人者、増野肇・ルーテル学院大学大学院教授から学びます。増野さんは、セルフヘルプグループや森田療法にも深くかかわっておられます。

 サイコドラマは、人間関係に悩む人だけでなく、人間関係が苦手な人、その他、何か対処したいことをもつ人にとっても、大きなヒントが得られます。また、自分自身が何か問題を抱えていなくても、他者のドラマに参加することで、新しい自分に出会う可能性のある魔法の玉手箱のような、おもしろさと楽しさがあります。それは、きっと、サイコドラマに演劇の要素があるからでしょう。自分と違う他者を演じることで、新たな気づきが生まれるのです。

 吃る人にとっても、吃る子どもを指導することばの教室の教師にとっても、また、自分自身の人生にとっても、今後に活かせる、楽しいワークショップになるだろうと思います。

 人間関係について、自分自身の今後の人生について、考えたい人、増野肇さんの世界に出会えるチャンスです。ぜひご参加下さい。



《講師》増野 肇(ましの はじめ)

 1933年、東京生まれ。東京慈恵会医科大学医学部精神医学卒業。精神科医。
 栃木県精神衛生センター所長、宇都宮大学教育学部教授、日本女子大学人間社会学部福祉学科教授を経て、現在、ルーテル学院大学大学院教授。

<主な著書>

『サイコドラマのすすめ方』『心理劇とその世界』『精神療法としてのサイコドラマ』(金剛出版)、

『神を演じ続けた男』『森田療法と心の自然治癒力』(白揚社)など。 


日時 2010年9月18・19・20日(土・日・祝日) 

場所 湖邸滋 びわこクラブ
    〒520-0501 滋賀県大津市北小松20-8   п@077-596-1211

参加費 日本吃音臨床研究会会員  31,000円
      一般参加者 33,000円 (研修費、2泊3日の宿泊・食事を含む全ての費用)

申し込み締め切り  9月5日

申し込み方法 はがきかFAXでお申し込み下さい。

案内要項と所定の申し込みハガキをお送りします。

申し込み先・問い合わせ先 日本吃音臨床研究会
    〒572-0850 寝屋川市打上高塚町1-2-1526   TEL/FAX   072-820-8244

発表の広場での発表者募集 2日目の午前中、ご自分の体験をぜひ発表して下さい。
 発表をご希望の方は、参加申し込みのときに、その旨お知らせ下さい。

 <プログラム案>

  1日 出会いの広場…参加者がリラックスできるようなゲーム
      吃音臨床講座…吃る人と、臨床家の2グループに分かれての話し合い
  2日 発表の広場…体験、実践、研究などの発表を参加者全員で分かち合う。
      講義と実習・体験学習〜サイコドラマ入門〜    講師:増野 肇さん
  3日 対談…増野肇さんと伊藤伸二が、前日のお話と実習をふまえて、対談する。
      フロアーからの意見も拾いながら、参加者全員で深める。

 

 

 

  小学生・中学生・高校生のための 第21回吃音親子サマーキャンプのご案内
(終了致しました)


 同じような体験をしている子どもたちが出会います。すぐに仲良くなった子どもたちは、野外活動で汗を流し、大きな声で歌を歌い、そして夜は、これまで話題にしてこなかったどもりについてゆっくりと話し合います。また、これまで苦手だと思っていた演劇に取り組みます。吃る子どもが一所懸命声を出し、稽古する姿に拍手が送られます。

 セリフが言えずに泣き出す子もときどきいますが、みんなが支え合い、ひとつの劇を上演し終えたとき、「私にもできる」という達成感、充実感がみなぎります。こんな子どもたちのたくさんの声に支えられ、20年間、吃音親子サマーキャンプはいろいろなドラマを生み出してきました。近畿地方だけの参加だったのが、九州、四国、関東と全国から集まってきます。親もことばの教室の教師やスピーチセラピストも一緒になって楽しみます。

 昨年は、遠く北は岩手、宮城、南は大分・福岡をはじめ、関東地方、中部地方、近畿地方、四国地方などから、吃音児(小学生、中学生、高校生)が42名、吃音児のきょうだいが13名、吃音児の親44名、ことばの教室の教師、スピーチセラピスト、養護教諭、一般学級の教師、成人吃音者など、合計140名が参加しました。このキャンプは父親の参加が多いのが特徴です。是非ご家族でご参加下さい。




□昨年の吃音親子サマーキャンプでの作文・どもりと悩み□ 
                 花香早咲(千葉県・中学1年生)

 私がどもりに気づいたのは小学校2年生です。算数の授業で計算の答えをなかなか言えなかったときでした。でも、小学校では担任の先生も協力してくれたり、サポートしてくれたりしました。同じクラスの子も、私のことをからかったりする人はいませんでした。むしろ、私が吃ったり、つっかかったりしてしまった場合は、一緒に言ってくれたりしました。すごくうれしかったです。

 中学に入ると、人数も多くなり、初対面の人もたくさんいました。音読のときも、緊張のあまり、つまってしまいなかなか次のことばが出てこないことがありました。ある日の国語の授業で音読をしているとき、私がことばにつまってしまいました。そのとき、先生が「じゃあ、次の人読んで」と言いました。そのとき私は悔しく、「どうして私だけことばが出ないんだろう」と思いました。先生にとばされ、席に座ったときは、みんなが私のことをどう思っているのか、すごく気になって、不安になりました。なんとなく、視線を感じたりもしました。

 今、私が不安に思っていることは二つあります。一つは面接です。来年、私は受験生なので、吃ってしまったらどうすればいいんだろうと思います。二つ目は、将来です。どもりが原因で将来の視野がせまくなるのは、悲しいです。

 そう、思い始めて私はサマーキャンプに参加しようと決めました。3〜4年前から、このサマーキャンプのことは知っていましたが、どうしても行く勇気が出ませんでした。でも、今は来てよかったなと思います。私と同じように、どもりで悩んでいる人と、話ができることはなかなか体験できないからです。同年代の人たちと話すときも、どもりを気にせず話せるのですごく気持ちが楽になります。いろいろな人とどもりについて話して、これからの人生に役立てていきたいです。

 私は、今まで、どもりを治したいと思っていました。でも、治すことだけがいいことではないと、サマーキャンプに参加してわかりました。伊藤伸二さんの「あなたはあなたのままでいい」ということばを聞いて、これからは、治すことだけにこだわらないで、どもりと向き合っていきたいです。




   吃音親子サマーキャンプが大切にしていること

 私たち吃る人と、ことばの教室の教師や言語聴覚士がスタッフを組んで取り組む、吃音親子サマーキャンプは世界的にも珍しいものです。私たちは、同じように吃る仲間と出会い、いっぱい話をし、いっぱい話を聞き、その中で新しい生き方をつかんできました。

 セルフヘルプグループで私たちが得てきたものを子ども達に伝えたい、そして実感して欲しいと願って、キャンプを企画し、20年続けてきました。大事にしていることばは、次の3つです。

  あなたはあなたのままでいい
  あなたはひとりではない
  あなたには力がある

 子どもたちにとっては、自分のどもりと向き合うキャンプです。楽しいだけのキャンプではありません。自分をみつめ、自分のどもりをみつめる時間になればと思っています。ひとりでは難しいことでも、仲間の支えがあればできることも多いものです。

 私たちは親子で参加することをとても大切にしています。学童期・思春期と成長するにしたがって、吃音の問題は変化していきます。その子どもの人生に、よりよい伴走者となっていただくためには、親の参加が不可欠なのです。

 子どもが大きくなったから、一人で行かせようとの思いは理解できるのですが、子どもだけの参加は認めていません。高校生であっても親子で参加していただきたいと願っていますが、高校生以上の場合のみ、事務局と相談の上、子どもだけで参加することもあります。親自身も、子育てだけでなく、自分の人生を振り返り、生き方をもう一度考えてみるきっかけになればと思います。吃る子どもをもつ親同士、交流することで、親のセルフヘルプグループができることになります。親は、単なる付き添いではなく、一緒にプログラムに参加していただきます。親の話し合いや学習会だけでなく、子どもたちの芝居の上演の前に、表現のパフォーマンスもあります。親も自分の声やことばを大切にしてほしいと願うからです。このような願いのもと、吃音親子サマーキャンプの3つの柱は、次のとおりです。


 吃音についての話し合い
     子どもは子どもで、年代ごとに集まって話し合います。親は親で話し合いをします。
 
 ことばのレッスンと芝居の上演
     苦手な表現に挑戦します。練習をしてきて、最終日に上演します。

 
 親の学習会
 
 子育てで大事にしたいこと、物事をどうとらえるかの練習、などいろいろな心理療法を使いなが ら学習を深めます。

 

日時    2010年8月27・28・29日(金・土・日)
        8月27日(金)13:00〜29日(日)13:30

場所    滋賀県立荒神山少年自然の家    
        〒522−0047 滋賀県彦根市日夏町字宮前4794番地
                     TEL  0749−28−1871

主催    吃音親子サマーキャンプ実行委員会

参加費   ひとり15,000円(大人・子ども同額)
      (2泊3日の宿泊費用・食事費用、資料代、保険などを含み、全ての費用)
             吃る子どものきょうだいの参加費用は、12,000円

後援    NHK厚生文化事業団近畿支局
       朝日新聞厚生文化事業団
       滋賀県教育委員会

申し込み方法 所定の申し込み用紙に、@住所 A氏名 B年齢(学年) C電話番号       D今、困っていることや悩んでいること、キャンプで知りたいことをご記入の上、
       お申し込み下さい。
       A氏名とB年齢については、損害保険の関係上、参加される家族全員の       分が必要です。

申し込み締め切り8月10日(収容に限りがあり、宿舎が定員になり次第締め切ります)

申し込み・問い合わせ  日本吃音臨床研究会事務局
      〒572−0850 大阪府寝屋川市打上高塚町1−2−1526
         TEL/FAX  072−820−8244

 参加にあたって、ご心配なことがありましたら、遠慮なくお問い合わせ、ご相談下さい。夜の8時過ぎなら連絡がつきます。

☆参加費 申し込み書が届き次第、事務局から振替用紙をお送りします。その振替用紙をご利用の上、ご送金下さい。なお、ご都合で参加できなくなった場合は、キャンセルに必要な経費を差し引いて全額返金致します。

 ことばの教室の先生、スピーチセラピストの皆様のご参加は大歓迎です
 ことばの教室の先生やスピーチセラピストの方々をはじめ、臨床家の方は、現在ご指導中の子どもや終了された子ども、そのご両親の方にご紹介いただければ幸いです。

 

 


    伊藤伸二・東京吃音1日ワークショップ

   〜吃音を生きる、じぶんを生きるために〜

(終了致しました)

 

日時:2010年5月30日(日)10:00〜21:00

    @AM100012:00 APM13001730 BPM1800PM2100 (夕食含む)

     @〜B通し参加が原則です。遠方で夜早く帰りたい方はご相談ください。

場所:中野サンプラザ研修室(JR中野駅北口徒歩1分) 

定員:15名

参加費10,000円(昼・夕食代含む) 

申し込み方法

    @お名前 A年齢 B住所 C電話 DPCか携帯アドレス E職業 FWSを知ったきっかけを
書いてメールかファックスでお申し込みください。
折り返しワークショップ詳細をお送りします。

申し込み締め切り:5月25日(定員になりしだい締切り)

申し込み・問い合わせ先: 吃音1日ワークショップ事務局(中田)

   メール:workshop@jcom.home.ne.jp  FAX:042-324-9024  

 ※メールの場合は迷惑メールと区別するために、必ず件名に「ワークショップ申込み」と入れてください。

 



神戸吃音相談会・講演会

(終了致しました)

 

 今年で28回目となる神戸の吃音相談会のご案内をします。吃る子どもから大人までのどもりの問題について、参加者の相談を中心にしながら、講師の日本吃音臨床研究会の代表・伊藤伸二さんが進行し、参加者全員で考えます。また、参加者の発言をもとに、伊藤さんの講演も予定しています。

 神戸は「ほっと神戸」という別名をもっていますが、参加して「ほっとした」という感想を毎年いただいています。日頃、困っていることや悩んでいること、疑問に思っていらっしゃることなど、ぜひお聞かせ下さい。一緒に考えましょう。

 吃る子どもをもつ保護者の方、吃る当事者の方、吃る子どもを指導しておられることばの教室担当者や臨床家の方、ぜひご参加下さい。お待ちしています。             [言語聴覚士 伊藤照良]

 

   日時 5月23日(日)13:00〜16:00 (受付 12:30〜)

   主催 神戸スタタリングプロジェクト

   講師 伊藤伸二・日本吃音臨床研究会会長

           伊藤照良・言語聴覚士

   会場 神戸市立心身障害福祉センター 高速神戸鉄道「新開地」駅より      西へ徒歩3分

   資料費(吃音についての図書代金) 1500円

   問い合わせ先・申し込み先 伊藤照良
            (神戸スタタリングプロジェクト)

    〒655−0049 神戸市垂水区狩口台4−28−501

         TEL 078−784−1514






吃る方と家族・関係者のための吃音講演・相談会《北九州》のご案内

(終了致しました)


 吃音の問題は、ことばの問題だけにとどまらず、社会生活を送る上でも大変深刻な問題をもっています。

 吃音指導に長年取り組んで来られ、吃音の当事者でもある伊藤伸二さんを講師に招いて、「どもる子どもやどもる人の幸せにつながる支援とは何か?
保護者・臨床家にできること」をテーマにして、講演と相談会を行います。

 吃る子どもをもつ親、吃る人、保育士や幼稚園・小学校教諭、臨床家の方など多くの方の参加をお待ちしています。
                           [北九州市立障害福祉センター 志賀美代子]



 ◇日時  2009年12月12日(土)

   第1部 午後1時30分〜午後4時    幼児・小学生・中学生の相談

   第2部 午後6時〜午後8時30分    高校生以上、大人の相談

 ◇会場 北九州市立障害福祉センター

      北九州市小倉北区馬借1-7-1 (総合保健福祉センター3階)

 ◇主催 北九州市立障害福祉センター

 ◇参加費 資料代として、500円

 ◇講師 伊藤伸二・日本吃音臨床研究会会長

 ◇申し込み・問い合わせ先  北九州市立障害福祉センター   言語聴覚士 田中愛啓・志賀美代子

                TEL 093-522-8724 FAX 093-522-8772







吃る子どもの親と臨床家のための吃音相談会・講演会in横浜のご案内

(終了致しました)


 幼児期、学童期、思春期と、子どもの問題は変化します。子どもの吃音とどう向き合い、子どもとどう接すればいいのか、
子どもをどう指導すればいいのか、適切な情報が少ない中で、悩んでおられる親や臨床家は少なくありません。

 吃音に悩み、40年以上にわたり吃音に取り組んできた伊藤伸二と、長年教育現場で吃る子どもと接してきた清水俊子、
吃音に悩みながら現在障害児教育に携わる溝口稚佳子が計画した相談・講演会です。

 日頃、子どもの吃音について悩んだり困ったり、疑問に思ったりしていることなどを持ちよって、話し合いましょう。

 吃る子どもの保護者の方、ことばの教室の担当者や病院のスピーチセラピストの方、ぜひご参加下さい。
また、現在ご指導中の方や終了された方にもご紹介いただけると幸いです。(企画者:清水俊子)
 
 
 □ 日 時  2009年11月21日(土)13:30〜16:00    受付 13:00より
 □ 会 場  横浜市社会福祉センター(JR桜木町駅下車) 地図 




大きな地図で見る



 □ 参加費  1500円(資料代として)
 □ スタッフ 伊藤伸二(日本吃音臨床研究会会長・大阪教育大学非常勤講師)
          清水俊子(厚木市ことばの発達相談員・学校心理士・臨床発達心理士)
          溝口稚佳子(寝屋川市立国松緑丘小学校教諭)

 □ 申し込み方法 はがき、または、FAXで、
           @氏名 A住所 B電話 C子どもの年齢 
           D困っていることや相談したいことを書いて、下記へお申し込み下さい。

 □ 申し込み先・問い合わせ先

       ※電話による問い合わせは、午後8時30分以降
         清水俊子 〒249-0122 厚木市森の里4-18-2
                    TEL・FAX 046-250-4356 
         




2009年 第15回 吃音ショートコースのご案内

(終了致しました)

    


                2009年第15回吃音ショートコース    


 

                   吃る人、吃る子どもを支援する臨床家や親のための


          アドラー心理学入門
 
                200910101112日(土・日・祝日)


 

 『子どもの教育』『子どもを勇気づける心理学』『人生の意味の心理学』『どうすれば幸福になれるか』
『学校教育に生かすアドラー心理学』『人はなぜ神経症になるのか』『教育困難な子どもたち』『生きる意味を求めて』『不幸の心理・幸福の哲学』 

 

 これらアドラー心理学関連の著作のタイトルからも、興味がわいてくるのではないでしょうか。このほかアドラー心理学のキー概念である<劣等性><劣等感><劣等コンプレックス><共同体感覚の育成><子どもへの勇気づけ>など、吃音に取り組む人たちにとって、必要な心理学だと思います。どもる人が自分のこれからの人生について考えるために、親や教師や臨床家が、子育てや教育に具体的に活かすために、秋の3日間、「アドラー心理学」をしっかり学び、話し合いましょう。




                        ◇◆◇ ゲストの紹介 ◇◆◇

 
 岸見 一郎(きしみ いちろう)

 1956年、京都生まれ。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋古代哲学専攻)。専門の哲学に並行して1989年からアドラー心理学の研究をしている。 現在、聖カタリナ高校看護専攻科(心理学)、近大姫路大学看護学部(生命倫理)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問。


 著書 『アドラー心理学入門』KKベストセラーズ/『不幸の心理 幸福の哲学』唯学書房/
    『アドラーを読む 共同体感覚の諸相』アルテ/『アドラーに学ぶ 生きる勇気とは何か』アルテ/
    『高校生のための心理学入門』アルテ


 翻訳 アルフレッド・アドラー『個人心理学講義』・『子どもの教育』一光社/アドラー
    『人はなぜ神経症になるのか』春秋社/エドワード・ホフマン『アドラーの生涯』金子書房/
    アドラー『生きる意味を求めて』・アドラー『教育困難な子どもたち』
    アドラー『人間知の心理学』アルテ




 ◎ 参加費
     一般参加者 33,000円    日本吃音臨床研究会会員 31,000

            (研修費、2泊3日の宿泊・食事を含む全ての費用)

            全日程参加の場合の参加費です。部分参加の場合はお問い合わせ下さい。

 ◎ 参加申し込み方法    はがきかFAXでご請求下さい。

                    所定の申し込みはがきと参加費送金用の振替用紙をお送りします。

 ◎申し込み締切     930日  ただし、定員になり次第締め切ります。

 ◎問い合わせ先 日本吃音臨床研究会

          〒572-0850  寝屋川市打上高塚町1-2-1526 
                  
TEL/FAX  072-820-8244



 



 

 10日(土)

 

 @ 出会いの広場…新しく出会う人がリラックスできるようなプログラム。からだを動かしたり、
   ゲームを通して人間関係づくりのウォーミングアップ。

 

 A アドラー心理学入門 その1

        講義と演習…講師:岸見一郎さん

 B アドラー心理学入門 その2

        講義と演習…講師:岸見一郎さん

 

 コミュニティアワー(交流会)…参加は自由。

 

 11日(日)

 

 C アドラー心理学入門 その3

        講義と演習…講師:岸見一郎さん

 D アドラー心理学入門 その4

    講義と演習…講師:岸見一郎さん

 

 E 発表の広場…吃る人本人は自分の体験を、吃る子どもの親は子どもとのかかわりでの体験を、
   ことばの教室担当者やスピーチセラピストの方は実践を、研究者の方は研究を発表し、
   参加者全員で分かち合う。        

 

 コミュニティアワー(交流会)… 参加は自由。

 

  12日(祝日)

 

 F 対談…岸見一郎さんと伊藤伸二が、2日間のお話と演習をふまえて、アドラー心理学の考え方を
   どう吃音に活かしていくかについて、対談する。フロアーからの意見も拾いながら、参加者全員で深める。

  G  みんなで語ろうティーチイン…参加者みんなで、吃音ショートコースを振り返る。

       アドラー心理学と吃音

 

 アドラー心理学では、10才前後に、自分はこう生きていくというライフスタイルを形成するといいます。吃音をマイナスのものと強く意識し、「私は無力だ。みんなは敵だ」とのライフスタイルをもつと、問題に対処できなくなります。アドラー心理学は、「困難があっても私は対処できる」とのライフスタイルをもつには、「共体感覚」の育成が不可欠で、そのために、自己肯定、他者信頼、他者貢献を実感する必要があると提案します。


 <自己肯定> 「吃音は悪い、劣った、恥ずかしいこと」「吃音を治さなければならない」と考えると現実に直面せず、「吃音さえ治れば何でもできる」との非現実的な展望をもつ一方で、「何もできない」との無力感から自分を過小評価してしまいます。「私は私のままでいい」の自己肯定がまず必要です。


 <他者信頼> 自分の周りの人たちは吃音を理解しない、自分にとって敵だと考えると、その敵の中に出ていけません。吃音をからかう人もいるが、基本的に周りの人たちは、私にとって大切な仲間だという他者信頼の感覚は、人間関係の中での問題である吃音には、重要な意味をもちます。


 <他者貢献> 吃るのが嫌さに、役割から逃げると、役に立たない存在になってしまいます。それが、人間関係を狭め、劣等感を強めることにつながります。職場やクラス、家庭で何かの役割をもち、他者の役に立っていると感じたとき、他者貢献が自己肯定、自己肯定が他者信頼へと循環していくのです。

 

 アドラー心理学は、この他、私たちが常に考えている「劣等感」について、独自の見解をもっています。「劣等性、劣等感、劣等コンプレックス」の問題です。

 今回、アドラー心理学の研究者であり、数多くの著作によって日本にアドラー心理学を紹介してこられた岸見一郎さんが私たちに分かりやすく紹介して下さいます。

 どもる人にとって、また、どもる子どもを指導する臨床家にとっても、大切で必要な考え方であり、学びたい心理学です。秋のご予定に、ぜひ、お入れ下さい。参加者の皆さんと、日常生活に役立つアドラー心理学をしっかり学びましょう。お待ちしています。

 

 <アドラー心理学が心の中ではなくて対人関係を問題にしていること、また原因論ではなく目的論を採用していることがアドラー心理学を学んだ最初に強い印象を与えたことでした。目的論はたしかに私の専門の古代ギリシア哲学においてもプラトンやアリストテレスが問題にしているとはいえ、それを教育や臨床の場面で実践的に応用している点に興味を覚えました。

 アドラー心理学が他の心理学と大きく異なるのは、病気が治れば、あるいは異常がなければ正常であるというふうに考えず、正常とは何か、健康とは何か、幸福とは何かを扱っていることです。今どのようなあり方をしていても、正常な、あるいは、健康なあり方を知り、それに向けてトレーニングしていくしかない、と考えるのです。アドラー心理学が正常な、あるいは健康なあり方についてはっきりとしたイメージを持っており、しかもこれを達成するために提案する方法が非常に具体的なものであることに哲学者である私は大いに驚きました。以来、専門の哲学の研究と並行してアドラー心理学の研究をすることになりました。> 

     岸見一郎著『アドラー心理学入門〜よりよい人間関係のために〜』(KKベストセラーズより 

 

 

   発表の広場での
   発表者募集

 

 時間帯は例年と違いますが、2日目の夜は、毎年恒例の発表の広場です。
成人の吃る
 人は自分の体験を、ことばの教室の担当者や臨床家の方は実践を、研究者の方は研究 報告を、吃る子どもをもつ親の方は、子どもとのかかわりから得た体験を、発表して下さい。いろいろな人の人生にふれることのできるすばらしい時間になっています。

  発表をご希望の方は、参加申し込みのときに、その旨お知らせ下さい。

 


 ◎日時 200910101112

 ◎会場 ソフィウッド 〒520-0501 滋賀県大津市北小松1601   п@077-596-1640

 


    

大きな地図で見る





  「第20回 吃音親子サマーキャンプ」受付開始のご案内

(終了致しました)



新刊 「どもる君へ  いま伝えたいこと」 

どもる君へ いま伝えたいこと 伊藤伸二 


「どもる君へ いま伝えたいこと」の著者 伊藤伸二が、この本に対する執筆への想いと、
「皆様へのメッセージ」をお送り致します。是非ご覧下さい。

A5判並製 96頁 定価1,200円+税

ISBN978-4-7592-6715-0 C0037


解放出版社 「どもる君へ いま伝えたいこと」 書籍案内

Amazon,アマゾン「伊藤 伸二の本」検索

   

 

どもる君へ、今、伝えたいこと

〜 はじめに 〜

 

 この本を手にとってくれた君、ありがとう。


 君がこの本を手にとって読み始めてくれたことが、ぼくはとてもうれしい。ぼくはこれまで10冊のどもりに関する本を書いているけれど、この本を書いているうちに、これが、ぼくが一番書きたかった本なんだと気がついたからだ。


  どもりは、「そんなことぐらい気にしないで」と周りから言われるほど単純で軽いことじゃない。


 どもりは、とても人間らしい悩みで、古くは紀元前のギリシャの時代から、どもる人の悩みは記録として残っている。また何人もの小説家が自分のどもりについて書いている。


 大昔からたくさんの人がどもりに悩み、どもりを治そうと、努力してきたことも伝わっている。どもりを研究する学問も、100年近い歴史があり、どもりを軽くしたり治そうと指導する臨床家といわれる人が世界中にたくさんいる。


 君がどもることで困り、悩むのは当たり前のことなんだ。ぼくなんか21歳まですごく悩んでいたし、世界的に活躍した有名な人で、30歳や50歳まで悩んでいた人がいる。君がひとりで考えるほど簡単なことではない。


 ぼくは深刻に悩んでいたとき、真剣にどもりに向き合ってこなかった。21歳の夏に、初めて同じようにどもる人と出会ってから、勉強し始めた。それから40年以上、どもりに取り組み、どもりについて考え続けてきた。


 どもる人の会や研究会をつくり、世界大会を初めて京都で開き、国際組織を作った。また、子どものための吃音親子サマーキャンプは今年で19年になる。世界のたくさんの人の体験が集まったことで、どもりとどのようにつきあえばいいか、ぼくなりに整理ができた。


 だから今、ぼくが40年以上考え、実際に行動して、失敗したこと、とてもよかったことを、君のようにどもることで困ったり、悩んでいる人に伝えたかったんだ。


 ぼくは今、たくさんの友達がいて、自分の好きな仕事をし、充実した楽しい人生を送っている。今からみると、なぜあんなに悩んだのだろうと不思議なくらいだ。だけど、あんなに悩んだから今のぼくがある。悩んだことに意味があったんだ。


 自分の人生は良かったと思えた瞬間に、過去の苦しかったことは、オセロゲームの黒がばたばたと白に変わるように、大切な意味のある経験に変わる。


 ぼくが幸せに生きられるようになったのは、偶然の人との出会い、本やできごととの出会いのおかげだ。あのとき、あの出会いがなかったら、ぼくはまだ悩んでいたかもしれない。


 人や本やできごととの出会いはとても大きな意味をもつ。だから今、君と出会えたことが、とてもうれしい。


 誰も君の人生を代わりに生きてあげられない。君がどんなにつらくても、悩みの中から自分の力で自分の人生を見い出していくしかない。君とぼくとは違うけれど、ぼくの経験を伝えることで、少し、君の役に立てそうな気がする。


 子どもの頃に、どもりの正しい知識や考え方を教えてくれる人がいたら、違う学童期、思春期を送れただろうと思う。


 悩み方に上手下手と言うのは変だけれど、ぼくは逃げてばかりいたから、損な悩み方をしてきたと思う。人間は悩みながら生きていく。悩んでもいいけれど、悩みが君にとって意味のあるものになるために、君とどもりについて一緒に考えたい。


 ちょっと違った見方が君に広がればいいなあと思う。


 たくさん失敗してきた先輩として、「こんなことには気をつけてね」と書きたかった。少しでも参考になればうれしい。


 君にとって、内容が少し難しいところがあるかもしれない。その時は、家族や先生に手伝ってもらって読み進めてほしい。この本がきっかけで、君が周りの人にどもりについて話し、一緒に考えるきっかけになればいいね。


 質問は、吃音親子サマーキャンプや電話相談でよく受けることだ。そのほか、ぼくの仲間の小学校のことばの教室の先生が教室で子どもから受ける質問を出してくれた。


 君が質問したかったことがあればいいけどね。読んで疑問が出てきたり、違う質問があれば、メールでも手紙でも電話でもファックスでもいいから質問してほしい。


 この本の後ろに、ぼくの住所や電話番号、メールアドレスを書いておくから、困ったときはいつでも連絡してほしい。


 ちょっと先を歩いてきたどもる人間として、一緒に考えたい。ぼくはいつも君の味方だから。決してひとりで悩まないでね。

                              伊藤 伸二   


                                   【目次】

  「かつてのぼくとよく似たきみたちへ」・・・・・重松 清

  はじめに

  Q1. この本を書いた伊藤さんは、どういう人ですか。  どんなどもりの悩みがあったのですか。

  Q2. 「わたし」と言おうとするのに、「わわわわわたし」となったり、最近「・・・・わ」となって、ことばが出て
      こなかったりするんです。 これって何ですか。

  Q3. どうして私はどもるようになったのですか。 私が弱いからですか。

  Q4. 私のようなしゃべり方をする人は、クラスで私しかいません。 私だけですか。

  Q5. 私は友だちと話しているときはあまりどもらないのに、本読みや発表だと声が出てこなくて、
       読み終わるのにすごく時間がかかります。 みんなそうですか。

  Q6. 私は話すとき、手を振ると声が出るので、手を振りながら話します。
       みんなが変だと言います。 これは、何ですか。

  Q7. どもりを治す方法に、どんなものがありますか。

  Q8. 伊藤さんはどんな言語訓練をしてきたまですか。 その方法は役に立ちましたか。

  Q9. どもりを治す指導を受けて、完全に治らないにしても、あまりどもらなくなったり、軽くなったりすることは
       ありますか。
      少しでも改善されたほうがいいと思います。

  Q10.私はずっと、大きくなったら治ると言われてきて、治った人の話も聞きました。私のどもりは治りますか。

  Q11.どもりは自然に変わるというのはどういうことですか。

  Q12.どもりは氷山のようなものとは、どういうことですか。

  Q13.友だちが、どもっている私をからかいます。
      今はまだからかいぐらいだけど、いじめにあったらと思うと不安です。

  Q14.私には友だちがいません。 友だちががほしいのですが、どうしたら友だちができますか。

  Q15.友だちが「なんで、こんな話し方なの。 日本語しゃべってよ」とか言ってきます。
      どう説明したらいいですか。

  Q16.お母さんは、話すことに自信がないなら、ほかのことで自信をつけなさいと言います。
      何をしたら自信がつきますか。

  Q17.私がどもると、よく笑う人がいます。とても嫌なので、やめてほしいんですが、どうしたらいいですか。

  Q18.私がどもるのは気が弱いからですか。 どもることぐらいで、くよくよするなと言われます。
      悩むのも弱いからですか。

  Q19.学級代表になりそうです。うまくできそうにないので断るつもりですが、少し迷いもあります。
      どうしたらいいですか。

  Q20.なぜどもってはいけないのですか。 なぜ治さないといけないのか疑問です。
      治したいと思ったときもあったけど、今はこれも自分の個性だと思うから、治したいと思いません。

  Q21.ことばの教室はどんなところですか。

  Q22.このままどもりが治らなかったら、どんな仕事に就けますか。 就いたらいいんですか。

  【コラム】
   「やっぱりサマキャン(吃音親子サマーキャンプ)の力ははすごい」
   「ぼくは、吃音です」
   「どもりカルタ (大阪スタタリングプロジェクト編)」
   「なおしたいという気持ちから」

  ・君が幸せに生きるために
  ・日本語でどもる人の、ことばのレッスン
  ・特別寄稿  「自分の話し方を見つけるために」・・・・・演出家 竹内敏晴
  ・おわりに
  ・どもる人、親や教師が読んで役立つ本


産経新聞 2008年8月16日












2009年度 日本吃音臨床研究会案内号(PDFファィル)


2009年度 大阪吃音教室
年間スケジュール








NHK教育テレビ「きらっといきる」に        
大阪吃音教室が、私たちの仲間が、再出演しました



◇放映   3月6日(金)20:00〜 【終了しました】 
  再放送  3月9日(月)朝5:30〜 【終了しました】

第389回
総集編  “きつ”についてもう一度話したい



詳細はNHK「きらっといきる」のホームページをご覧下さい。



放送の内容は別ページに掲載されています。


ご覧になられましたら、是非ご感想をお聞かせ下さい。心よりお待ち申し上げます。





NHK教育テレビ「きらっといきる」に        
       大阪吃音教室が、私たちの仲間が、出演しました

◇放映   11月7日(金)20:00〜  終了
    再放送    11月10日(月)朝5:30〜 終了

第377回 いま みんなに(つた)えたいこと
きつ( おん )掛田力哉( かけた りきや )さん

NHK「きらっといきる」ホームページの「これまでのばんぐみ」のページで、
      11月7日放送の「ばんぐみの内容」で出演者の感想と10分22秒間の
番組ダイジェストを見ることが出来ます。


(番組を動画るにはreal playerが必要です。real.comよりダウンロードしてください。
プレイヤーには有料のものと無料のものがあります。ご注意下さい。)

リアルプレイヤーダウンロードへ


ご覧になられましたら、是非ご感想をお聞かせ下さい。心よりお待ち申し上げます。




 皆さん、NHK教育テレビ「きらっといきる」という番組をご存知でしょうか。30分間の番組で、毎回いろんな人がゲストとして登場し、レギュラーメンバーの3人と語り合います。スタジオだけでなく、その人の職場や家庭にもカメラが入り、その人の「きらっと」生きる姿が紹介されます。

 この番組のレギュラーメンバーの一人、牧口一二さんは、大阪吃音教室の講座のゲストとして、これまでに2度ほど来て下さっています。

 伊藤伸二の新しい本『どもる君へ いま伝えたいこと』を牧口さんにお送りした事がきっかけで、今回の番組製作が決まりました。

 番組で、吃音を取り上げたいという話があり、吃りながらきらっと生きる方を紹介して欲しいと依頼された時、真っ先に浮かんだのが、掛田力哉さんでした。

 最初の出会いは、5年前の吃音ショートコースで、掛田さんが、自分の吃音のことを学びたいと仕事を辞めて、大阪教育大学の特別専攻科に来た年の秋の事でした。

 その後、NPO法人・大阪スタタリングプロジェクトのメンバーとして活動を始めた掛田さんの、ことば文学賞に書かれたものを読んだり、当事者研究で自分のことを振り返ったりした内容から、吃りながら、それに向き合い、悩みながらも、揺れながらも、しなやかに生きて来た姿を取り上げていただくのが番組に良いと思いました。これこそ、番組名にふさわしい「きらっといきる」人の姿だと思ったのです。

 撮影のはじまりは、9月26日(金)の大阪吃音教室でした。その日のテーマは、《吃音恐怖と予期不安の克服》。ある参加者から出された具体的な問いに対して、ひとりひとりが自分の体験をもとに、自分のことばで自分の思いを語ります。その中に、たくさんのヒントが見つかった様です。

 また、カメラは、掛田さんの職場である小学校にも入りました。番組の中で掛田さんが、自分のことを教材にして行った授業の様子のVTRも流れます。世の中にはいろんな人がいる、いろんな思いを持つ人がいる。このことを伝えたかったという掛田さん。先生が自分の事をさらけ出し、組み立てた授業の事、きっと子どもたちは忘れないだろうと思いました。

 そして、最後にスタジオ収録です。10月11日(土)、大阪城を眼下に見るNHK放送会館の14階で収録が始まりました。

 中心となるゲスト、掛田力哉さんの他に、大阪スタタリングプロジェクトメンバーの堤野瑛一さん、溜彩美さん、藤岡千恵さんも出演しました。

 私たちのこのような生き方がテレビを通して全国に流れます。私たちが伝えたいことがまっすぐに伝わっていることを願っています。





ISAD2008国際オンライン会議 (クリック)

終了しましたが内容は現在も見ることができます。
「ISAD2008 国際オンライン会議開催」

 
オンライン会議の日本語と英語のコンテンツは「タイトル」(下線部付き)を
クリックすると新しいウインドウが開かれ、「閲覧」「質問/コメント」が出来ます。

また、この今開かれているトップページをスクロールしても参加出来ます。



「ISAD2008 国際オンライン会議開催」 

今年も「ISAD2008国際オンライン会議」が10月1日から22日まで開催されています。
世界各国のパネラーの提唱するテーマに基づきオンライン会議が進められています。
ISAD2008の入り口はこちらです。(http://www.mnsu.edu/comdis/isad11/isadcon11.html)
日本からは日本吃音臨床研究会代表「伊藤伸二」が、「吃る子どもの自己表現への援助」
(Support for the Self-Expression of Children Who Stutter)を提起しています。
http://www.mnsu.edu/comdis/isad11/papers/ito11.html
Questions/commentsをクリックすると「質問とコメント」を投稿・閲覧出来ます。
皆様、ご参加の程、宜しくお願い申し上げます。
なお、オンライン会議説明書は、以下のBrochure for ISAD 2008をクリックされると、
PDFファイルで提供されています。


ISAD2008 Online Conference - "DON'T BE AFRAID OF STUTTERING" IS LINKED HERE and "live" from October 1-22, 2008. The online conference itself is freely available, but is also available for 1.5 CEU's (15 hours) or 1 semester credit. To learn how to register for any of the ISAD online conferences for MSU, Mankato CEU's or college credit Open this link All past online conferences are also available
Announcements for ISAD activities around the world may be placed here starting October 1, 2008, or emailed to Judy Kuster for inclusion

A Brochure for ISAD 2008 (PDF format) is available to download and distribute NOW.

All past online conferences are also available here



About the presenter: Shinji Ito established the first self-help group of persons who stutter in Japan in 1965. As well as serving as the Executive Director of the Japan Stuttering Project he does private practice and teaches speech therapy at several universities and vocational schools. In 1986 he served as the Chairperson of the first International Conference on Stuttering in Kyoto. Later on he was involved with the founding of the ISA as a member of the Board of Directors. He has also been organizing summer camps for children who stutter and their parents for 17 years. He has published eleven books on stuttering.

You can post Questions/comments about the following paper to the author before October 22, 2008.


Support for the Self-Expression of Children Who Stutter

by Shinji Ito
from Japan

I sometimes encounter school teachers with more than ten years of teaching experience, who say, "I've never met a child who stutters." Considering the fact that the incidence of stuttering is about 1% in any population, it is quite likely that they have met children who stutter but failed to recognize their stuttering.

There are speech therapy classes in the public school system in Japan, but these special classes can take care of only a small number of children who stutter. Some children who stutter do not even know about such classes and are struggling since they are not provided with adequate support from their regular classroom teachers. This article discusses how the parents of children who stutter and teachers of regular classes can provide support for such children.

Failure to notice stuttering

There are two reasons why the child's stutter is often unnoticed.

  1. The children who stutter hide their stuttering.

    Stuttering is not caught unless the person speaks. If children have a strong negative feelings about stuttering, they will try to hide their stuttering by any means. As a result, their stuttering will remain unnoticed and people will simply regard them as quiet and inactive. However, stuttering may be a big issue for the child, but since the child does not create any problems for his or her classmates, the child will often be neglected in class. It often happens that people do not notice that the child has been affected by stuttering until the child becomes a victim of bullying or refuses to go to school because of stuttering.

  2. Teacher's lack of knowledge about stuttering

    People generally think that stuttering is a repetition of a particular sound like "b-b-b-b-boy." Or if a person cannot utter any sound because it is blocked in the throat, people do not think this is a stutter. Furthermore it makes it harder to recognize stuttering since the situation in which people stutter differs depending on the person. Most people think they stutter when they feel nervous. Therefore, if a child who stutters is good at recitation or public speaking, people never imagine that the child is suffering from stuttering. Some children who stutter, stutter more when they are with their families or playing with their friends. Their teachers are often not aware that the child is teased about his or her stuttering and imitated while they are playing together.

    Some parents consult teachers when they find their children in trouble because of stuttering. The teachers might say, "Your child stutters but not as seriously as you might think." People do not understand why it is a problem if the child does not stutter severely. However, the level of being affected by stuttering is not proportional to the severity of overt stuttering symptoms. In fact, children who stutter less and hide their stutter are sometimes more fearful of stuttering.

My experience: denial of stuttering and myself

1. Inadequate responses to stuttering by the parents and teachers effect children who stutter. When I was in the second year of elementary school, my classroom teacher removed me from the role of a play which required speaking on the stage on a school performance day. It may have been a kind consideration for me on my teacher's part, assuming it would be disgraceful for me to stutter in front of a large audience. On the contrary, I was deeply hurt, and this led me to have an inferiority complex because of stuttering, and I went through a very difficult adolescence.

Teachers' presumptions and unsolicited consideration sometimes hurt children's feelings deeply. I received a message from my teacher, "Do not stutter."

2. The message from my teacher made me think I should keep quiet so that I would not stutter. Since that time I tried very hard not to stutter. I kept saying "I do not know" in class even if I knew the answers to the teacher's questions. I also avoided taking any class officer roles. I found in my grade reports the notes by the teacher: "lack of motivation and laziness." I became more quiet and inactive. I thought that a person who stutters was not my true self but only a temporary disguise. I did not study hard or even play. I was totally negative about myself, wishing to recover from stuttering completely. I had no one to talk to about my suffering. My parents and teachers had no way of helping me since I closed down my mind.

Support for children who stutter

Extensive research on stuttering has been undertaken, but the exact cause of stuttering is unknown, and there is no complete cure. It is said that the rate of recovery from stuttering is about 45 percent in children who stuttered in early childhood. However, it is often the case that children have not recovered by the time they enter elementary school.

In my opinion it is important for parents and school teachers to let children know the following about stuttering. This helps them to accept the fact that they stutter:

  1. The exact cause of stuttering is unknown and there is not always effective therapy available.
  2. There are many people who have not recovered from stuttering.
  3. The level of being affected by stuttering varies greatly depending on the individual.
In addition, parents and teachers should tell the child who stutters that he or she is not the only one who stutters, that the stuttering occurs in one percent of the population and that persons who stutter are engaged in a variety of jobs, including school teachers, business persons, sales persons, etc., which require a lot of speaking in public. Furthermore, children should know that there are many persons who stutter but live happy and full lives.

If the child can admit the fact that he or she stutters, feels it all right to stutter and has a positive outlook on the future the child is on the first step toward being able to do and say what he or she wants. Parents and teachers play an important role in helping the child to reach this stage. If the child fails to go through this stage during their school age, they may well refuse to go to school and stay withdrawn during their adolescence.

By having accurate information about stuttering and facing the reality that stuttering is incurable, children can step forward to lead positive lives. Their parents and teachers will be able to deal with them adequately only if they have acquired minimum knowledge about stuttering.

Self-affirmation, trust in others, and contribution to others

1. Self-affirmation

In order for children who stutter to admit the fact that they stutter and to be able to speak for themselves, it is important for them to speak openly about their stuttering and feelings in school. Many children who stutter say when they must introduce themselves to the new class they feel anxious, but once they tell their classmates that they stutter, they find it a lot easier to get by in school. They will eventually realize that if they are open about their stuttering and do not avoid speaking situations, there will be nothing which they cannot achieve because of stuttering.

What parents and teachers can do for them is to provide them with opportunities in which children can experience success and develop their self-esteem. Children should be encouraged to read aloud and give presentations in front of their class even if they stutter. However, it is important to find out how the child feels about doing these things. If the child is badly effected by stuttering and unable to go to school, the child could be exempt from these tasks for awhile. For other children to understand the situation, stuttering should be openly discussed in class and at home. This will help them to respect individual differences among themselves.

2. Trust in others

Stuttering children are very concerned about the reaction of other children.. I found it more difficult during the break between classes than the time I was reading aloud stuttering in class. I was scared of my friends' reaction, wondering what my friends thought about me. For children who stutter to be able to accept themselves, they need to receive positive feedback from people around them. Even if children who stutter think it is all right to stutter, they will hesitate to read aloud or speak up in class if other children laugh or tease them about their stuttering. In order for children to develop trust in others, most importantly, parents should listen to their children without making a face, even if they stutter badly.

If stuttering children find someone who listens carefully to them with an interest in what they have to say, they can feel that they are accepted for who they are. The listener who does not react negatively to their stuttering helps the children who stutter to express themselves.

3. Contribution to others

It is hard on children to feel they are helpless. It would help stuttering children a lot if they were given roles at home and in class. They may resist taking roles, but while taking part they will be able to have a sense of achievement and feel they are contributing to others, which will develop their self-confidence.

Self-affirmation, trusting others, or contribution to others should be experienced by children depending on their family or classroom situation, but there is no order of which should be achieved first. However, this does not necessarily mean that special consideration should be given to children who stutter. These three assets are necessary for all children.

Assertiveness

When I was young I was not able to express myself fully and I did not know my feelings because I was totally negative about my stutter and closed my mind. People around me had no clues about understanding me since I was withdrawn. If I only could have said when I was teased by other children "Stop it. I don't like it" and tell them how I was struggling with my stutter, my school age and adolescence would have been much easier.

We should provide support for children who stutter, focusing on the approaches to help them accept themselves and live with stuttering. One of the effective approaches is to help them to be able to express themselves assertively, and their parents and teachers should model for them how to do this. They should also deliver the message: "You must say what you think. It is important even if you stutter." If children who stutter learn to respect their own feelings, thinking as well of themselves as they do of others, and openly express themselves, stuttering will no longer be a big issue for them and their lives will be free from adverse effects by stuttering.


You can post Questions/comments about the above paper to the author before October 22, 2008.


SUBMITTED: August 19, 2008
Babel Fish Translation Return to the opening page of the conference



吃る子どもの自己表現への援助 【日本語訳】


                                       
                                      日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二(いとうしんじ)


 はじめに

 「吃る子どもにまだ出会ったことがないんです」
 教員生活を10年以上していて、こう言う人に時々出会う。吃音の発生率が一%あることを考えれば、出会っていても気づかなかった、が本当のところだろう。

 公立小学校の通級指導教室(ことばの教室)に通う吃る子どもは多いが、ことばの教室で対応できるのは、ほんの一握りだ。教室の存在すら知らず、圧倒的多数の子どもは、通常学級で適切な援助を受けることができず苦戦している可能性がある。親や通常学級の担任ができる吃る子どもへの援助について考えたい。
  
 見逃される吃音

 このように吃る子どもの存在が見逃されるのには2つの理由がある。

  @本人が吃音を隠す

   吃音は、話さなければ分からない。子どもが吃音をマイナスのものと強く意識していれば、必死で吃音を隠そうとする。すると、無口で消極的な子として見逃されてしまう。また、本人にとっては大きな悩みでも、周りに迷惑をかけるわけではないから教室ではそのまま放置される。いじめがあったり、不登校になって初めて、吃音に悩んでいたと分かることも少なくない。

 A教師に吃音についての知識がない

  吃音は、「たたたた・たまご」と音を重ねるもので、ぐっとつまって声そのものが出ないのを吃音とは思われないことがある。また吃る場面が人によって違うから分かりにくい。一般的には、緊張すると吃りやすいと思われているから、朗読や発表が得意な子どもを、吃音に悩んでいるとは思わないだろう。家族や友達と遊ぶときの方がよく吃るという子は少なくない。遊びの場で吃るのを真似され、からかわれていても担任は気づかない。

 子どもが悩んでいるのを知って親が担任に相談しても、「吃るといってもほとんど気にならない程度ですよ」と言われてしまう。吃音が軽ければあまり問題はないと思われるようだが、吃音の悩みは吃る頻度に正比例しない。むしろ、隠すことができる程度の吃音の子どもの悩みの方が却って深いことがある。


 私の体験〜吃音否定から自己否定へ

@吃って表現してはいけない

 親や教師など大人の不適切な対応が吃音に悩み始めるきっかけになることがある。小学校2年生の時の担任は学芸会で私をセリフのある役から外した。教師としては私が大勢の前で吃るのはかわいそうだからとの配慮だったのかもしれない。しかし、私は深く傷つき、吃音に強い劣等感をもち、つらい学童期・思春期を生きた。

 子どもに相談もなく、一方的な思いこみによる教師の浅い配慮が、時として子どもを深く傷つける。私は教師から「吃ってはいけない」と突きつけられたことになる。

A吃音を隠し、話すことから逃げる

 「吃ってはいけない」と受け取った私が吃らないようにするには、話さなければいい。小学二年生の秋から、知っている答えでも全て「分かりません」で済ませ、吃らないようにした。クラスの役割はできるだけ避けた。通信簿には、やる気がない、仕事をさぼる、などと書かれた。私は、だんだんと無口で消極的になっていった。吃るのは仮の私で、治ってからが本当の私だと考え、勉強も遊びもしない不本意な学童期・思春期を送った。吃る自分を否定し、吃音が治ることばかりを考えていた。そして、その苦しみを誰にも話すことはなかった。

 自分の気持ちを話さないのだから、親や教師は私への援助のしようがなかっただろう。
 

 吃る子どもへの援助〜ゼロの地点に立つ

 吃音は、膨大な研究がされながら原因がまだ解明されず、根本的な治療法はない。幼児期吃っていた子どもの自然治癒率は四十五%と言われているが、小学校に入学するまで持ち越した吃音が治ることはあまりない。

 ・吃音は原因が分からず有効な治療法がない。
 ・吃音が治っていない人は多い。
 ・吃音から受ける影響には大きな個人差がある。

 吃る事実を認めるには、この三つの事実を親や教師は子どもに率直に伝える必要がある。吃るのは自分だけではなく人口の一%もいること。吃る人は多種多様な仕事に就いて、教師や営業職など話す仕事に就いている人も多いこと(1)。そして、吃りながら豊かに生きている人が多いなどの事実を大人は吃る子どもに伝えたい。

 未来への明るい展望をもって、「吃っても、まあいいか」と吃る事実を認めることを、私はゼロの地点に立つという。吃る事実を認めることが、学校生活でも吃りながら、自分のしたいことをし、言いたいことが言えるようになっていく前提になる。

 この地点に立つまでの援助が、親や教師の大きな役割であり、それができれば子どもは、徐々に「吃っても大丈夫」と実感していくだろう。このように、吃音と向き合うことなく、学童期を過ごし、思春期を迎えると、不登校や引きこもりなどの原因となることがある。吃音の正しい情報を知り、治らないという現実に向き合うことが、自分らしく生きていく第一歩である。吃る子どもの親はもちろん、全ての教師が吃音について必要最小限の知識をもっておくことで、不適切な対応を防ぐことができる(2)。


 ゼロの地点に立つために必要なこと
     〜自己肯定・他者信頼・他者貢献


@ 自己肯定

 吃る事実を認めて、吃っても話していくためには、まず子どもが、自分の吃音について、自分の気持ちについて学校で話す必要があるだろう。クラス替えの時、自己紹介で、自分の吃音について話し、その後の学校生活が楽になったという子どもは多い。吃ることを隠さず、吃って話していけば、吃ってでもできないことはないことに気づいていくだろう。

 親や教師にできることは、日常生活の中で、吃ってもできたという体験を増やすことである。吃って朗読や発表することを後押ししたい。そのとき、大切にしたいのは、子どもが今苦戦していること、たとえば朗読や発表について、どうしたいと思っているのか、本人の気持ちを聞き、話し合うことだ。学校へ行けなくなるほど思いつめている子どもに対しては、本人と相談の上で、一時的に朗読や発表を免除することもあっていいだろう。

 また、健康観察の「はい」が言えなければ、ジェスチャーで済ませたり、習得を目指して九九のスピードを競うことがあるが、速く言うことが大切なのではなく、正しく言えればいい、などの柔軟な対応も必要である。クラスの仲間も、これらの対応を認め、吃ることを理解するには、家庭でもクラスでもオープンに吃音について話題にすることが不可欠である。吃る子どもがいることで、互いの違いを認め合う授業づくりができれば、クラス全体の意識が変っていく。

A 他者信頼

 吃る子どもは自分が吃った後の反応がとても気になるものである。私は吃りながら朗読している時よりも、その後の休みの時間がつらかった。吃った私を友達はどう見ているのか、友達の反応がこわかった。吃る自分を肯定するには、吃ったときの周りの肯定的な反応がなくてはならない。自分がいくら吃っても大丈夫だと思っても、周りが笑ったりからかったりするクラスだったら、吃ってでも朗読しよう、発表しようという気は起こらない。 中には意地悪な子どもがいたとしても、基本的に「私はクラスの仲間が信頼できる」との他者信頼の感覚を子どもがもつには、まず家庭でどんなに吃っても嫌な顔をしないで話に耳を傾けることが必要である。

 どんなに吃っても、吃るそのことではなく、話す内容に関心をもって聞いてくれる聞き手がいると、吃る子どもが、家庭や学校で「吃る私を受け止めてくれている」と実感できる。吃音を否定しない聞き手の存在によって、子どもは吃りながらの自己表現ができるようになる。

B 他者貢献

 自分が、誰の役にも何の役にも立っていないと感じるのはつらいことである。私は吃音を否定し、話さないようにしていたから、クラスの役割を引き受けることはほとんどなかった。無理に引き受けさせられたものにも、まじめに取り組むことはなかった。クラスで役に立っている、クラスの一員であるという意識は、私にも周りにもなかっただろう。

 吃る子どもには、できるだけ家庭やクラスで役割を与えたい。当初は嫌がるかもしれないが、役割を担っていくうちに、できなかったこともできるようになる。吃りながらでもできたという実感をもち、自分もみんなの役に立っていると思えることで、自己肯定は確実なものになっていく。

 自己肯定、他者信頼、他者貢献はどちらが先ということではなく、家庭やクラスの実情に合わせて、吃る子どもに味わって欲しい。しかし、これは、吃る子どもに特別の配慮をすべきだということではない。この三つは全ての子どもに必要なことだからである。 


 おわりに〜自己表現への援助

 私は、吃ることをマイナスのものと考えることで、自己表現ができなくなり、自分の気持ちが分からなくなり、ますます自己表現ができなくなるという悪循環に陥った。自己開示ができないから、他人も私を理解できなかった。その悪循環を絶つには、当初は苦しくても、私自身が吃りながら自己表現していくしかなかったのだ。

 吃音を笑われたりからかわれたりしたとき、「嫌だからやめて」と言えたら、自分が苦戦をしていることを率直に話せたら、吃っていても私は学童期・思春期にあれほど悩むことはなかっただろうと思う。 

 吃る子どもへの援助とは、「吃音を治す、改善する」ことではなく、その子どもが吃音と向き合い、吃音と共に生きることへの支援だと言える。そのひとつとして、アサーションの考え方を知り、自己表現できる子どもを育てることである(3)(4)。吃りながらでも表現できたという経験を積むことである。親や担任教師がアサーティブな生き方を見せることで、子どもにとってアサーションはより身近なものとなるだろう。

 「吃っていても、大切なことは言わなくてはいけない。そして、それはきっと相手に伝わる」

 親や教師はこのことを熱く語りたい。自分の気持ちや思いを大切にし、また相手のそれも大切にして、自己を表現する子どもになってほしい。そうすれば、その子にとって吃音は大きな問題ではなくなり、吃音がマイナスに影響しない生き方ができるようになっていくだろう。


【参考文献】

 (1)水町俊郎・伊藤伸二『治すことにこだわらない、吃音とのつき合い方』    ナカニシヤ出版、2005
 (2)伊藤伸二『知っていますか? どもりと向きあう一問一答』   解放出版社、2004
 (3)石隈利紀・伊藤伸二『やわらかに生きる 論理療法と吃音に学ぶ』   金子書房、2005
 (4)平木典子・伊藤伸二『話すことが苦手な人のアサーション どもる人とのワークショップの記録』金子書房、2007




■□ 情報ラック □■□

 

http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF  伊藤伸二の吃音(どもり)相談室 ブログ(Blog)開設 

    URL: http://www.kituonkokufuku.com/

 





吃 音 コ ラ ム

法然の選択と日本の吃音臨床

統合的アプローチと吃音治療における最近の動向






 

http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF  吃音と向き合う、語り合う

       東京ワークショップ2008」のご案内 【終了いたしました】

 

「吃音の問題を単に吃症状の治療のみにこだわるのではなく、吃音とうまくつき合いながらどう生きていくかという『生き方』の問題として

捉え直していこう」というメッセージを送り続ける伊藤伸二さんと一緒に、吃る問題について深め、語り合う1泊2日の少人数のワークショップ

です。

 

伊藤さんが参加者ひとりひとりの吃音の悩み、直面していること、知りたいこと、学びたいことに丁寧に関わっていき、それを皆で共有するスタイルで進めていきます。

 

吃りつつ生きていく上でいろんな悩みを抱えている方、吃音の仲間とじっくり話したい方、吃音をもっと深めて考えてみたい方、ぜひご参加

ください。

 

今年で6回目を迎えますが、毎回参加者は女性が半数を超えていて、年齢層も幅広く、やわらかな雰囲気のワークショップです。

参加者用PC掲示板やワークショップ後のフォローアップの集まりの企画もあります。

 

                                                                                              TSねっと事務局 なかだ)

 

日時 : 2008712日()午後2時〜13日()正午12

 

講師 : 伊藤伸二さん(日本吃音臨床研究会 : JSP

 

場所 : 川崎グランドホテル 【地図】  セミナールーム JR川崎駅(東京駅より18分) 

 

210-0004 神奈川県川崎市川崎区宮本町6-2
TEL. 044-244-2111 / FAX. 044-222-4979
 

 

JR川崎駅東口、京急川崎駅から徒歩6分(アゼリア39番出口)
  川崎市役所本庁舎隣り。近隣にコンビニあり。

 

川崎駅までの所用時間
  川崎 ─ 東京 JR東海道線 約18
  川崎 ─ 横浜 JR東海道線 約10
  川崎 ─ 品川 JR東海道線 約8
  川崎 ─ 羽田 京浜急行線 約18

お車の場合
  首都高横羽線・大師ICより 約15
  千葉方面より首都高湾岸線浮島JCT経由、国道409号にて 約25

 

   

kawasaki_gurandohoteru_gennkann.jpg  kawasaki_gurandohoteru_map.gif  kawasaki_gurandohoteru_root_map.gif

 

 

                     川崎グランドホテル 玄関               交通アクセス(近燐図)             交通アクセス(鉄道・道路)

 

 

定員 : 18名

 

参加費 : 初めての方19,000円 (参加費・宿泊費・夕朝食込み)

  当会2回目からのご参加方は、17,000円 (宿泊はツインルーム。+3000円でシングル泊可能)

     

   申込み方法 : @ お名前 A 年齢 B 住所 C 電話 D PCか携帯アドレス(あれば)

             E 職業  F WSを知ったきっかけ を書いて

「 FAX」、「メール」もしくは「ハガキ」でお申し込みください。詳細をお送りします。 

 

   申込み締め切り:7月8日(締め切り以降も空きがあれば受け付けます

テキスト ボックス: 【申込み先】  TSねっと事務局
〒185-0024国分寺市泉町3-37-1山本ビル201   
メール:tsnet@jcom.home.ne.jp FAX:042-324-9024  
※メールには件名に「東京ワークショップ申込み」と
入れてください。

 

 

 

 

 

 


http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF  吃るこどもの親と臨床家のための吃音相談会」のご案内
【終了いたしました】

 

幼児期、学童期、思春期と、子どもの問題は変化します。子どもの吃音とどう向き合い、子どもとどう接すればいいのか、子どもをどう指導すればいいのか、

適切な情報が少ない中で、悩んでおられる親や臨床家は少なくありません。

 

自らが吃音に悩んだ経験をもとから、40年以上にわたり吃音に取り組んできた伊藤伸二と、ことばの教室や言語聴覚士として長年教育現場で吃る体験を持ち

セルフヘルプグループで活動するスタッフが相談会・講演会を、下記のとおり開催致します。

 

日時 : 200876日()午後13:0017:00

 

会場 : 應典院(おうてんいん)

地下鉄「谷町九丁目」「日本橋」駅下車、徒歩6分 

 

参加費 : 1500(資料代)

 

ス タ ッ フ

 

      伊藤 伸二 (日本吃音臨床研究会・大阪教育大学講師)

      松本 進 (豊中市立克明小学校ことばの教室教諭)

      伊藤 照良 (神戸市立心身障害福祉センター・言語聴覚士)

      溝口 稚佳子 (寝屋川市立国松緑丘小学校教諭)

      東野 晃之 (NPO法人大阪スタタリングプロジェクト)

      川崎 益彦 (NPO法人大阪スタタリングプロジェクト)

 

   申込み方法 : 「はがき」または「FAX」で、@氏名 A住所 B電話番号 C子どもの年齢 D困っていることや相談したいことを書いて、

下記へお申し込み下さい。

テキスト ボックス: 【申し込み先・問い合わせ先】  日本吃音臨床研究会
〒572-0850寝屋川市打上高塚町1-2-1526   
TEL / FAX : 072-820-8244

 

 

 

 

 

 

 


♡♡♡   日本吃音臨床研究会イベント情報   ♡♡♡


 

http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF   「どもる方と家族・関係者のための吃音講演・相談会」のご案内 
 【終了いたしました】

 

「どもる方と家族・関係者のための吃音講演・相談会」

【終了いたしました】


 今回、日本の吃音指導のリーダー的存在であり、吃音当事者である伊藤伸二氏をお招きして、「吃音と向き合い、よりよい吃音への対処を考える」ということをテーマにしての講演と相談を行います。多くの方の参加をお待ちしています。

 

 日時 平成2022日(


     第1部(幼児、小学生、中学生の相談) 午後1時30分〜4時30分

         対象者:吃音幼児・小・中学生の親、保育士、幼稚園・小学校教諭等。


     第2部(高校生以上、大人の相談)   午後6時〜9時  

         対象者:吃音で悩んでいる大人(高校生以上)とその関係者

 会場 北九州市立障害福祉センター  【 地図 】      

      北九州市小倉北区馬借1丁目7−1(総合保健福祉センター3階)



           電話 093-522-8724  Fax 093-522-8772



 講師 日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二

 

 

 【講師略歴】 

    大阪教育大学非常勤講師 言語聴覚士養成専門学校非常勤講師

    吃音問題研究国際大会会長として、国際吃音者連盟の設立に関わる

    
国際吃音者連盟の顧問理事

    NHK教育テレビ「にんげんゆうゆう」の番組出演

    TBSテレビニュースバード「ニュースの視点」で40分間活動が紹介される

 【主要著書・その他】

    「治すことにこだわらない、吃音とのつき合い方」(ナカニシヤ出版)

    「どもりと向きあう一問一答」(解放出版社)

    「やわらかに生きる〜論理療法と吃音に学ぶ」

    「話すことが苦手な人のためのアサーション
                〜吃る人とのワークショップの記録」(金子書房)等

    ビデオ「吃音を知る」



 テキスト資料代 1,500円(実費)


 申し込み、問合せ先    

    北九州市立障害福祉センター  田中・志賀

      電話 093-522-8724  Fax 093-522-8772

 

 

 

 

 「第8回吃音者世界大会(開催地:クロアチア)」報告
 
2007.05.0605.10

 

  伊藤伸二の基調講演をご覧下さい (英語)

 

 

 

 

  『スタタリング・ナウ』 2006年 案内号 PDFファイル 

 

http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF  ISAの機関紙『One Voice 第21号』 PDFファイル 

20075610日にクロアチアで開催された
「国際吃音者連盟・第8回世界大会」
で「第1回スタタリング・エッセイ・コンテスト」が開催されました。

http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 国際吃音者連盟(ISA)の 日本語ページができました  http://www.stutterisa.org/languages/Japanese.html 

国際吃音者連盟トップページ各国語インデックス

 

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF  ISAの機関紙『One Voice 第20号』 PDFファイル 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF TBS「報道の魂」のほうたま日記に斉藤道雄さんが「スタタリング・ナウ」に寄稿して頂きました内容が掲載されています


 

★★★どもる人のための★★★

大阪吃音教室

大阪吃音教室例会の会場は、

2008 411()から應典院です。

應典院の場所、道順は、こちらをご覧下さい。

毎週金曜夕方開いています

 


 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2006年9月2日、『北九州市』で開催する「吃る方と家族・関係者のための吃音講演・相談会のご案内」を開催しました  

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2005年11月27日、横浜で「どもる子どもをもつ親のための相談会」 を開催しました

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2005年11月26〜27日「吃音と向き合う、語りあう東京ワークショップ No.3」 を開催しました

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2005年10月8〜10日吃音ショートコースを開催しました

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2005年8月26〜28日吃音親子サマーキャンプを開催しました

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2005年6月19日、どもる子どもの親の相談会 を行いました

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2005年5月8日、北九州吃音相談会 を行いました

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 2005年度の大阪吃音教室は4月8日に開校しました

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF  2005年2月日本吃音臨床研究会 伊藤伸二による
   「吃音と向き合う、語りあう東京ワークショップ No.2」を開催しました

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 200410「国際吃音アウェアネスの日2004」インターネット・オンライン会議で、
   JSP会員の長尾政毅が 吃音体験を発表しました
   
・長尾政毅 「変わっていくこと」  《日本語》  《英語》  《反響》
  http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/but_s01.gif 参考 「国際吃音アウェアネスの日」の説明と、2003年度の川ア益彦の発表

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 吃音ショートコース2004報告


【 出 版 物 案 内 】

(本の画像をクリックして下さい)

やわらかに生きる
論理療法と吃音に学ぶ

石隈利紀 筑波大学教授
・伊藤伸二 共著
金子書房 1,890

治すことにこだわらない
吃音とのつき合い方

水町俊郎 愛媛大学名誉教授
・伊藤伸二 編著
ナカニシヤ出版 2,100

知っていますか?
どもりと向きあう
一問一答
伊藤伸二 著
解放出版社 1,050

やわらかに生きる 論理療法と吃音に学ぶ

治すことにこだわらない 吃音とのつき合い方

知っていますか?

 

知っていますか?
セルフヘルプグループ一問一答
伊藤伸二・中田智恵海 編著
解放出版社 1,050

吃音と上手につきあうための
吃音相談室
伊藤伸二 著
芳賀書店 1,680

新・吃音者宣言

伊藤伸二 著
芳賀書店 1,680

知っていますか?

吃音と上手につきあうための吃音相談室

新・吃音者宣言

 

JSP年報2001年度
生活に生かす実践的交流分析入門
日本吃音臨床研究会 刊
1,575

JSP年報2000年度
生きることとコミュニケーション
日本吃音臨床研究会 刊
1,575

2001年度「StutteringNow」第7号

2000年度「StutteringNow」第6号

(本の画像をクリックして下さい)


 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF スタタリング・ナウ エッセイ集

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF グッバイ! スキャットマン・ジョン

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF  竹内敏晴・「からだとことばのレッスン」のご案内
     1999年から大阪で行われている、竹内敏晴さんの「からだとことばのレッスン」
     まだ、体験していない方は、是非ご参加下さい。
     ことばを中心に、基礎的なレッスンから始めます。

   日 時:原則として、毎月第二土曜日と、翌日曜日
       土曜・・・午後2時〜午後9時
       日曜・・・午前10時〜午後4時

   会 場:「應典院(おうてんいん)・B研修室」
       大阪市天王寺区下寺町1−1−27

   費 用:1日1万円、2日で2万円

   お問い合わせ・お申し込み:JSP事務局
       電話 072−820−8244
       詳細はJSP事務局までお問い合わせ願います。


 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 『週刊金曜日』2003.7.25 NO.469 <PDF>PDFファイルをご覧になれない方は、こちらをクリックして下さい
  「なんとか治したい 吃音矯正所にすがる人々」 
   <PDFファイルをご覧になれない方は、右のバナーをクリックして下さい。>

  http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/but_s01.gif 参考 伊藤伸二「吃音を治したい」(週刊金曜日の記事に寄せて)

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 読売新聞「人生案内 1999回顧」1999年12月23日より

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 朝日新聞「読む」2000年1月7日より

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 教育医事新聞 2000年1月25日よ

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 週刊エコノミスト 2000年2月29号日より

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 読売新聞「家庭とくらし」2000年4月14日より

 

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 読売新聞「ホップステップ健康!」2000年4月24日より

 


 http://www.bekkoame.ne.jp/i/chioaki/home/jsp/but/MBT_224.GIF 問い合わせ・連絡・各種お申し込み先(事務局)

       日本吃音臨床研究会
       〒572−0850 大阪府寝屋川市打上高塚町1−2−1526
       TEL/FAX  072−820−8244


 

  OSPのホームページへ行く  KSPのホームページへ行く

クリックしてね。


リンク

CANのホームページ

コミュニケーション・アシスト・ネットワーク(CAN)は、言語障害や
聴覚障害を持つ方の基本的人権を擁護し、社会参加を支援する為に
言語聴覚士を中心とした様々な専門家で設立されたNPO法人です。

 

クリックしてね。

 


AuthorJapan Stuttering Project;JSP(日本吃音臨床研究会)

All Rights Reserved by Japan Stuttering Project,1997